ラグビーW杯フランス大会

　ラグビーワールドカップ（W杯）フランス大会で、世界ランキング日本は28日（日本時間29日）に行われたプールD第3戦で同12位サモアに28-22で勝利。難敵を退け、8日のアルゼンチン戦に8強入りをかける展開となった。日本ラグビーフットボール協会（JRFU）は、試合前のミーティングの様子など舞台裏の映像を公開。主将のNo.8姫野和樹がロッカールームでチームメートに語った言葉に、日本人ファンからは「涙出てきた」「控えめに言って最高なやつら」といった感動の声が寄せられている。

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　緊張感漂うロッカーで主将の声はやや震えていた。サモア戦を前に円陣を組んだ選手たち。姫野は大きく深呼吸してから、自らの偽らざる心境を口にした。

「今、デスゾーンど真ん中にいるんで、正直、昨日怖くてあんまり眠れなかった……」

　しかし、こう語った後は、前を向いて再びメッセージを発した。

「でも俺は一人じゃない。俺たちは一人じゃない。みんながいる。柱（メンバー）がいる。スタッフがいる。家族がいる。ここまで来るのに一人で来たわけじゃない。だから俺たちは強い絆を持っている。だから何も恐れなくていい。仲間のために戦う。全員で80分、全力で戦おう」

　決して多くはない言葉だったが、全員が聞き入った。最後は中央で全員の拳を合わせ、掛け声をかけて出陣した。

　JRFUが運営するYouTubeチャンネル「JAPAN RUGBY TV」は「サモア戦の舞台裏」と題して動画を公開。この部分について、日本人ファンからは「しびれる」「チームの雰囲気は文句ひとつ言えないくらい最高」「あなたたちは一人じゃない」「涙出てきた」「控えめに言って最高なやつらだぜ」「深い深い絆を感じます」「熱いメンバーがカッコ良すぎる」といったコメントが集まっている。