「心の底から悔しい」 W杯でメンバー外、ラグビー日本SO李承信が決意の復帰「みんなが祝福を…」
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場している世界ランク13位の日本代表は27日、試合会場でSO李承信らが前日会見を行った。28日午後9時(日本時間29日午前4時)の1次リーグ第3戦で同12位のサモアと激突。ともに1勝1敗で迎える負けられない一戦へ、今大会初めてリザーブ入りした22歳が強い決意を示した。
ラグビーW杯
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場している世界ランク13位の日本代表は27日、試合会場でSO李承信らが前日会見を行った。28日午後9時(日本時間29日午前4時)の1次リーグ第3戦で同12位のサモアと激突。ともに1勝1敗で迎える負けられない一戦へ、今大会初めてリザーブ入りした22歳が強い決意を示した。
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出番が近づいてきた李は、隠しきれない熱い闘志を持っていた。
「自分が代表に入ってからメンバー外になることはあまりなかった。心の底から悔しいし、メンバー外の気持ちが改めてわかりました。今回メンバーに入って、これまで一緒に切磋琢磨してきたメンバー外の選手たちが凄く祝福してくれたし、チームとして一つになってきている。その中で自分も責任を感じています」
兵庫出身で4歳からラグビーを始めた。大阪朝鮮高から帝京大に進学。中退してニュージーランド留学を決意したが、コロナ禍で渡航できず、神戸製鋼に入団した。正確なキックと自ら前に出られるランを使ってバランスよくプレーする22歳。2022年に代表デビューし、W杯メンバーに名を連ねた。
サモアには7月のテストマッチで22-24で敗戦。終盤の追い上げで2点差と迫ったが、相手もベスト布陣を封印してきた。日本は7、8月の代表戦で1勝5敗。李は「結果を残さないといけないというプレッシャーを自分により課してしまった」とメンタルコントロールを反省。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)やメンタルコーチとコミュニケーションを取り、大一番に合わせてきた。
「まずは1週間でメンタルのプロセスをつくることを話しました。一日、一日やるべきことをしっかり決めて積み重ねる。そしたら試合当日は『これだけやってきたんだ』と自信を持てる。一番、変わったのはそこです。2試合出場できなかったけど、しっかり話をして今の自分は凄くいい状態。試合ができることにワクワクしています」
ジョセフHCからは「まずは自信をもってプレーしてほしい」と発破をかけられた。「後半のいつ入るかわからないけど、ゲームをつくるのが大事。一番プレッシャーが懸かる中でどういうオプションを選択するのか。チームを引っ張ってほしいと言われました」。メンバー外の選手は試合前日に過酷なメニューを消化する。サモア戦で外れた垣永真之介から「それ以上に走ってくれ」と託された。