ラグビー日本、W杯初黒星 強豪イングランドに11連敗、後半まで競るも不運な失点から崩れる
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は17日(日本時間18日)、世界ランク14位の日本がプールD第2戦で同6位イングランドと対戦。12-34で敗れ、今大会初黒星。4つのトライを許し、イングランド戦は通算11戦全敗となった。これで開幕2戦を終えて1勝1敗の勝ち点5。2大会連続の決勝トーナメント進出へ負けられない次戦は28日(同29日)、同11位サモアと対戦する。
ラグビーW杯
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は17日(日本時間18日)、世界ランク14位の日本がプールD第2戦で同6位イングランドと対戦。12-34で敗れ、今大会初黒星。4つのトライを許し、イングランド戦は通算11戦全敗となった。これで開幕2戦を終えて1勝1敗の勝ち点5。2大会連続の決勝トーナメント進出へ負けられない次戦は28日(同29日)、同11位サモアと対戦する。
【注目】一度だけの人生、好きなだけスポーツを スポーツを楽しむすべての女性を応援するメディア「W-ANS ACADEMY(ワンス・アカデミー)」はこちら
10大会連続10度目のW杯出場となっている日本。第2戦の相手は優勝1度、準優勝3度を誇るラグビーの母国・イングランドだった。初戦を怪我で欠場した主将のNo.8姫野和樹、4大会連続のHO堀江翔太、FLピーター・ラブスカフニらが新たにスタメン出場。イングランドは主力のFLトム・カリーが9日(同10日)のアルゼンチン戦での危険タックルによりこの試合出場停止。主将SOファレルも欠場した。
開始直後、ゴールライン手前に転がった相手のキックを、日本のFBマシレワが痛恨のノックオン。スクラムとなり、攻め込まれる日本が反則を犯した。前半4分に注目のキッカー、フォードがPGを決めてイングランドが3点先制となった。7分、マシレワが、負傷交代。右足を痛めたようで、代わってレメキが入った。15分、日本は相手の反則で得たPGをSO松田力也がきっちり決めて3-3の同点とした。
場内に「ニッポン」コールも鳴り響く中、23分にはまたも松田がPGを決めて6-3と勝ち越し。しかし僅か1分後に相手のNo.8ルイス・ラドラムにトライを決められ、フォードのCKを含め6-10と逆転された。その後も攻めるイングランドは約50メートルの距離からフォードがPGを狙うが、右に外れて今大会初の失敗となった。逆に日本は32分に松田がまたもPGに成功。9-10と1点差に迫った。しかし終了間際にイングランドのPGが決まり、9-13と4点ビハインドで前半を折り返した。
後半、日本はPR具智元を下げ、ヴァルアサエリ愛を投入。50分には稲垣、ナイカブラに代わってミラー、ライリーを送り出した。55分には松田がまたもPGを決め、12-13と1点差に迫る。松田はここまで2戦通じて成功率100%だ。しかし、56分にはイングランドがトライ。直前でノックオンがあったかVTR判定が行われたものの、覆らなかった。直後のCKも決まり、日本には不運な7点となった。
日本はWTB松島幸太朗が持ち前のスピードと華麗なステップで自陣から敵陣10メートルライン付近まで突破するなど、諦めない。この試合で日本代表のW杯歴代最多となる通算15試合目の出場となったリーチ・マイケルもタックルで相手の突破を阻止。しかし66分、イングランドはフォードが左に鮮やかなキックを展開し、キャッチしたFBスチュワードがそのままトライ。終了間際にもトライを許し、結局22点差で敗れた。
ラグビーの母国の牙城を崩せず、歴史的金星は逃した日本。サモアと対戦する次戦は、決勝T進出へ負けられない一戦となる。
(THE ANSWER編集部)