フランス、イングランドのファンが怒り

　ラグビーワールドカップ（W杯）フランス大会が開幕。世界一を目指す各国の熱い戦いが始まったが、開催国フランス、強豪イングランドのファンが試合途中に怒りの声をあげる出来事が生まれた。理由は会場のビール不足。ニュージーランドメディア「stuff」は「イングランドのファンはフランスのラグビーW杯で試合途中にビールが売り切れて激怒した」との見出しで記事を掲載している。

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「ファンたちはラグビーW杯でのフランスの各地で試合途中にビールが売り切れるなど『大混乱』のフードとドリンクのサービスを酷評した」と伝えられている記事では、フランスとイングランド両国のサポーターが「長い列と、ビールの不足と無能なスタッフにより、今週末のスタット・ド・フランスとスタット・ド・マルセイユでの試合の楽しみが奪われた」と報じている。

　8日（日本時間9日）のフランス―ニュージーランドの開幕戦、9日（同10日）のイングランド―アルゼンチン戦でビールが足りなくなったとの声がデイリー・テレグラフ紙に寄せられたそうで、「stuff」は「ビール不足はマルセイユからパリにまで及んだ」と表現。「ワールドラグビーはビールが足りなくなったことを否定した」としているが、イングランド戦にいたある海外ファンは「違う場所で10分も並んだのに、ビールを調達できなかった。バーに近づくこともできなかった」と語ったという。

　記事では「どのビールの樽（サーバー）から出てくる液体も80パーセントは泡」だったとし、「ある時点で、バーで働いていた2人の女性がストレスで一杯になり、店を閉めてしまった。バーに立って、鉄のメッシュをバリアにするために下ろそうとしていたが、一番下まで下ろせないと分かるとバーを乗り越えて、諦めて帰宅してしまったんだ」「信じれられないよ。今まで体験した中で最低だ。激怒したよ」との観客の証言も紹介されている。

　現地にいた英ファンは「このような大会を計画するときには、まずはファンをがっかりさせないこと、ビールが足りなくならないようにすること、から始めないといけないのに」「長時間並んで、ハーフタイムの後にようやくビールの列の先頭についたときに、バーのスタッフが ‘c’est fini, c’est fini’（フランス語で『終わり。終わり。』）と言ったんだ。」と不満気だったという。