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ラグビーW杯で運営側が異例の謝罪 大混雑で試合開始に間に合わないファン続出「カオスだった」

ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が開幕。9日(日本時間10日)にはマルセイユでイングランド―アルゼンチン戦が行われたが、試合後に大会運営側がファンへ異例とも言える謝罪を発表した。英メディアは「スタジアムへのメイン入場口はカオスだった」と、会場での大混雑を体験した現地ファンの声を伝えている。

イングランド―アルゼンチン戦のスタジアム外は大混雑になり、混乱が起きた【写真:ロイター】
イングランド―アルゼンチン戦のスタジアム外は大混雑になり、混乱が起きた【写真:ロイター】

ラグビーW杯フランス大会、イングランド戦で大混雑が発生

 ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会が開幕。9日(日本時間10日)にはマルセイユでイングランド―アルゼンチン戦が行われたが、試合後に大会運営側がファンへ異例とも言える謝罪を発表した。英メディアは「スタジアムへのメイン入場口はカオスだった」と、会場での大混雑を体験した現地ファンの声を伝えている。

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 英公共放送「BBC」は、電子版で「ワールドラグビーはイングランド戦の勝利前の人混みの『カオス』を謝罪」などと見出しを打って記事を掲載。「スタッド・ド・マルセイユの場外での大混乱を受け、ワールドラグビーはファンに謝罪し、『アクセスを改善するための対策を検討している』と発表」と伝えた。

 9日(同10日)に行われたイングランド―アルゼンチン戦では、試合会場のメイン入場口が1つしかなく、大混雑となったという。記事では「スタジアムに入るのが遅れたことで、多くのファンがイングランドの27ー10の勝利の試合のスタートに遅れた」「イングランドの元フッカー、ブライアン・ムーアはそのシーンを『無秩序を超えている』と表現した」などと伝えている。

 フランスでは2022年、サッカーCLのリバプール―レアル・マドリード戦が行われたが、この時もファンが大混雑の中で騒動を生み、警察が出動する事態に。試合開始が36分遅れたほか、独立調査委員会が「危うく大死亡事故」に繋がる可能性があったと指摘していた。ラグビーW杯の前には、フランスのスポーツ担当大臣がこの事件から「教訓を得た」と述べていたとも伝えられている。

 しかし、またもや世界的スポーツイベントで混乱が生まれてしまった模様。BBCの記事では、イングランドファンのコメントとして「(入場時は)良い状況ではなかった。スタジアムへのメイン入場口は1つのじょうごのようで、カオスだった」「パリでのCLのリバプール戦をちょっと思い出した。私たちは1時間以上も列に並んで動けなかった」と現地の状況が伝えられている。

「子供もいたし、松葉杖の人もいた。コミュニケーションが全くなく、何のメッセージもなかった」「オンラインで試合が延期になるか情報を得ようとしていた。全くニュースを得られなかったのだ。本当に異様だった」とも語られている。

 こうした状況を受け、運営側は調査するとともに、正しい入場ポイントに誘導するボランティアを増やすこと、公共交通機関でのアナウンスを増やして正しいメトロの駅を使うアドバイスを行うこと、そしてスタジアムのプラザをキックオフの3時間前に開けることなど、混雑緩和のために変更するとしている。

(THE ANSWER編集部)

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