風上に立った前半から圧倒、中鶴が前半だけでハットトリック達成

　ラグビーのトップリーグ（TL）第6節は22日、秩父宮ラグビー場でサントリーと日野が対戦。サントリーが69-14で快勝し、4勝目（2敗）。勝ち点を21として暫定4位に浮上した。日野は4連敗で1勝5敗。

　コロナウイルス対策でマスク姿の観客が目立つも、メインとバックスタンドはほぼ埋まった秩父宮での注目の一戦。サントリーが風上に立った前半から圧倒した。前半9分にラインアウトからのモールで、そのまま約20メートル押し込み、最後は日本代表HO北出卓也が先制トライ。するとここから躍動したのはWTB中鶴隆彰だ。11分、16分と立て続けにトライを決めて、一気に突き放す。

　21分には尾崎晟也、25分には尾崎からのオフロードパスを受けたWTB江見翔太がトライと一方的なペースに。31分には江見が脳震盪の疑いがあるために、一時交代でこの日リザーブだった松島幸太朗が登場。場内からは大きな拍手が起きた。

　その直後にはパスを受けた松島が右サイド方向へゲイン。ラストパスを受けたWTB中鶴が3本目のトライで、前半だけでハットトリックを達成した。終了間際にもLOトム・サベッジがトライをあげ、前半だけで7トライの猛攻。47-7と大量リードで折り返した。

　後半も開始5分で元オーストラリア代表CTBマット・ギタウが相手とのギャップをついて中央にトライ。52-7とダメを押した。そして後半11分からは松島が江見との交代で出場。再び観衆からは声援が沸き起こった。後半24分にはギタウがこの日2つ目のトライでさらに加点した。ギタウは2トライに、コンバージョンを6本成功させて計22得点を記録した。

　31分には10本目、終了間際には11本目のトライを奪ったサントリーはボーナスポイントを含めて勝ち点5を獲得。勝ち点を21に伸ばし暫定4位に浮上した。