15日のトヨタ自動車戦で2トライの活躍、来季は仏リーグ移籍

　ラグビーのトップリーグ（TL）は第5節8試合が15日、16日に行われ、今節も数々の名場面が生まれた。そんな中から、今回はサントリーのFB松島幸太朗の活躍をピックアップ。15日のトヨタ自動車戦（ヤンマー）に60-14で勝利した一戦では、自陣から華麗なステップを駆使して一気に攻め上がり、60メートルを独走するトライを決めた。

　松島の快足に、集った1万9584人のファンがどよめいた。前半26分、自陣右サイドでボールを受けると、相手ディフェンスを左手で突っぱねて一気に加速。前方左手から阻止しようとする相手に対しても、内側に切り込もうと見せかける華麗なステップで翻弄。タックルをかわして、そのまま右サイドを駆け上がり、60メートル独走のトライを決めた。

　昨秋のラグビーワールドカップ（W杯）日本大会で8強入りに貢献した松島は、後半26分にもハーフウェーライン付近で相手のパスをインターセプトし、50メートル独走のトライを決めるなど2トライ。自慢のスピードを惜しげもなく披露し、チームの2連勝に貢献した。

　選手として更なる成長を求め、2020-21年シーズンにはフランスリーグASMクレルモン・オーヴェルニュに移籍する。TLで松島の活躍が見られるのも残りわずか。抜群のスピードを少しでも多く、目に焼き付けておきたいものだ。