福岡堅樹の“代役”梶伊織が圧巻3トライ 後輩・福岡に質問攻め「全部盗んでいる」
ラグビーのトップリーグ第3節は25日、相模原ギオンススタジアムで三菱重工相模原―パナソニック戦が行われ、パナソニックが62-10で開幕3連勝を飾った。福岡堅樹が東京五輪7人制出場を目指すため今節から不在の中、WTBに入った梶伊織が3トライ。計10トライで強さを見せつけたチームは、勝ち点15で単独首位をキープした。
パナソニックWTB梶伊織が3トライ、福岡堅樹が7人制専念で不在も奮闘
ラグビーのトップリーグ第3節は25日、相模原ギオンススタジアムで三菱重工相模原―パナソニック戦が行われ、パナソニックが62-10で開幕3連勝を飾った。福岡堅樹が東京五輪7人制出場を目指すため今節から不在の中、WTBに入った梶伊織が3トライ。計10トライで強さを見せつけたチームは、勝ち点15で単独首位をキープした。
27歳の梶は足を高速で回した。24-3の前半終了間際には梶が左隅残り10メートルでパスを受け、快足を飛ばしてトライを決めた。43-3の後半25分には左サイドでパスを受けると、約20メートルを駆け抜けて2本目。試合終了間際にも3つ目のトライを決め、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
「いつ出てもいいように準備をしていたので、こういう結果を残せたのはよかった。(1試合)3トライは初めてかもしれない。3トライ目は他の選手が状況判断して、飛ばしパスをしてくれて中の人の判断にありがとうという感じです。今シーズン初スタメンだったので、できることを全部やろうという気持ちでした」
福岡は自身の1学年下だが、わからないことがあれば質問攻め。パナソニック入団時はセンターだったこともあり、日本を代表するウイングの後輩に聞きまくった。「もうめちゃくちゃ聞きますね。もう盗めるところは全部盗んでます」。相手の分析、チームの課題なども2人で話し合うことも。パスカットがうまい福岡から技術を盗み、メンタル面でも参考にした。
世界を沸かせた後輩の穴を埋める活躍。先輩の意地を見せ「(福岡不在を)自分は考えないようにしていた。福岡選手は福岡選手で素晴らしい選手ですけど、僕はまた違うところでチーム内で評価してもらえている。それに加えて福岡選手みたいなトライも取れたらいいなという感じですね」と自分らしさを貫いた3トライだった。
前節を最後に7人制に専念する福岡に「僕がいなくなるんで頑張ってください」と託された。4季ぶりの優勝が最高の報告。「今日出れていないメンバーもたくさんいるけど、みんな準備できている。いつものメンバーじゃないメンバーが出ても活躍できるのがパナソニックの強み。全員で優勝したいですね」。次戦は2月2日のキヤノン(町田GIONスタジアム)戦。パナソニックに死角はない。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)