キヤノン、雪の秩父宮で今季初勝利 田村優が絶妙キックパスで逆転劇を演出
ラグビーのトップリーグ第2節は18日、秩父宮でキヤノン―三菱重工相模原が行われ、キヤノンが23-15で逆転勝ち。今季初勝利を挙げた。
田村は決勝ゴールもマーク、三菱重工相模原の悲願の1勝は持ち越し
ラグビーのトップリーグ第2節は18日、秩父宮でキヤノン―三菱重工相模原が行われ、キヤノンが23-15で逆転勝ち。今季初勝利を挙げた。
吐く息も白い秩父宮で熱戦が繰り広げられた。開門前には500メートルほどファンの長蛇の列ができ、試合前に降っていた雨は午前11時30分のキックオフ頃から雪に。そんな中で行われた一戦、前半は一進一退の攻防となった。
13季ぶりに復帰した三菱重工相模原は悲願のトップリーグ初勝利を目指し、6分にSOジェームス・ウィルソンがPGを決め、3-0と幸先良く先制した。すると、ワールドカップ(W杯)日本代表SH田中史朗、SO田村優を擁するキヤノンも14分に占部航典のトライで5-3と逆転に成功した。
以降は三菱重工相模原がPR細田隼都、キヤノンがWTGホセア・サウマキのトライで互いに応酬したが、三菱重工相模原は8-10と追う35分にLOジャクソン・ヘモポが密集から最後は右中間からライン付近へ飛び込み、逆転。ウィルソンがコンバージョンも決め、15-10とリードして折り返した。
雪が止まずに始まった後半、日本代表の名手が魅せた。後半9分、キヤノンは田村がパスの展開中に敵陣中央から右サイドへ絶妙なキックパス。これがワンバウンドでフリーのWTG山田聖也に通ってトライを決めて同点。詰めかけたファンを沸かせた田村はコンバージョンも決めて勝ち越し、20-15と勝ち越した。
田村は終了間際にもPGを決めて3点を加え、23-15で三菱重工相模原を下した。
初戦で神戸製鋼(ユニバ)に16-50で敗れていたキヤノンは今季初勝利。対戦成績を1勝1敗とした。前回参戦の07-08シーズンは13戦全敗に終わっていた三菱重工相模原は善戦むなしく開幕2連敗となり、悲願の初勝利は持ち越しとなった。
(THE ANSWER編集部)