「最後のマヤ・ヨシダが最高の例だ」 日本のPK3本を止められた理由を米メディア解析
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は5日(日本時間6日)、決勝トーナメント1回戦で日本はクロアチアと1-1で延長に突入し、PK戦の末に1-3で敗れた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は勝負を分けたPK戦について詳報。「ドミニク・リバコビッチのパワーと落ち着きがクロアチアの3つのペナルティセーブの鍵だった」とのタイトルで、同メディアでGK解説を務めるマット・フィズドロウスキー氏の長文評論記事を掲載した。
クロアチアGKリバコビッチの技術について長文解説記事を掲載
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)は5日(日本時間6日)、決勝トーナメント1回戦で日本はクロアチアと1-1で延長に突入し、PK戦の末に1-3で敗れた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は勝負を分けたPK戦について詳報。「ドミニク・リバコビッチのパワーと落ち着きがクロアチアの3つのペナルティセーブの鍵だった」とのタイトルで、同メディアでGK解説を務めるマット・フィズドロウスキー氏の長文評論記事を掲載した。
【特集】初代金メダリストが次世代に繋ぐサポートの輪「夢を持ってくれたら」 / スケートボード・堀米雄斗選手インタビュー(GROWINGへ)
日本は蹴った4人のうち、南野、三笘、吉田が外した。その3人のキックをセーブしたのがGKリバコビッチだった。フィズドロウスキー氏は「日本に対し、リバコビッチは冷静を保ち、主導権を握ることにおいて素晴らしかった。シュートが打たれる最後の瞬間まで動くのを待っていた。全てのキックで、彼はほぼずっとじっとしたまま。キッカーに全てのプレッシャーをかけた。早めにどちらかに跳ぶことで相手を楽にさせるのではなく、4人全員に苦労を強いた」と総評した。
「これにより、特にシュートを打つ人のアプローチを読み、セーブを成功させるための時間と距離を最大化させることに関して彼は最適な状況を得た。これは全てのGKがうまくできることではない」とPKに求められる技術を体現したことを称賛。なかでも「3つのセーブの中で、最後のマヤ・ヨシダに対するストップが最高の例だ」と4人目に蹴った吉田の場面を特筆し、詳細に分析している。
「ヨシダがアプローチする間、リバコビッチは母趾球で立ち、わずかに前かがみになり、両手は体の横、体重は均等に配分するというセットポジションをできる限り長く保っていた」「ヨシダがボールを蹴る直前になってようやくリバコビッチは動いた。両足のパワーを活性化させるために小さく前にホップした」「リバコビッチは右側に力強くステップし、できる限り強くプッシュしてボールを押し出すために力強い右手とともに体を伸ばした」