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三原舞依の祈りを込めたルーティン 触れた右足 やるべきことを丁寧に、諦めない強さ

フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は14日に行われた女子フリー。グランプリ(GP)ファイナル女王の三原舞依(シスメックス)は131.21点で5位だった。

三原舞依は演技前、右足のスケート靴に祈りを込めて両手で触れた(カメラ=SONY α1、レンズ=FE400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】
三原舞依は演技前、右足のスケート靴に祈りを込めて両手で触れた(カメラ=SONY α1、レンズ=FE400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】

フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界国別対抗戦フォトコラム

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は14日に行われた女子フリー。グランプリ(GP)ファイナル女王の三原舞依(シスメックス)は131.21点で5位だった。

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 フィット感を確かめるように、スケート靴に何度も触れた。演技前の三原のルーティンの一つ。2週間前の世界選手権で、中野園子コーチが痛みがあると洩らした右足は特に入念に、祈りを込めた。

女子フリー5位ながら、三原らしい見ている人の心に響く姿だった【写真:矢口亨】
女子フリー5位ながら、三原らしい見ている人の心に響く姿だった【写真:矢口亨】

 コンディションは万全であるはずがない。それでもやるべきことを丁寧にやって諦めない。

 これまでの道のりで三原が見せてきた強さを表現したようなルーティンだった。今季は過去最多の13試合に出場して完走した。今大会は本来の出来ではなかったかも知れない。でも三原らしい、見ている人の心に響く姿だった。

■矢口 亨 / Toru Yaguchi

 フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。

(矢口 亨 / Toru Yaguchi)

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