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韓国チームのカメラマンを任された坂本花織 その先にあった被写体の心と繋がった空間

フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は15日に行われた表彰式。主将の坂本花織(シスメックス)が率いる日本チームは米国、韓国に次いで3位に入った。

カメラマンを任された坂本花織(手前)、韓国チームの自然体な表情を引き出していた(カメラ=SONY α1、レンズ=FE135mm F1.8GM)【写真:矢口亨】
カメラマンを任された坂本花織(手前)、韓国チームの自然体な表情を引き出していた(カメラ=SONY α1、レンズ=FE135mm F1.8GM)【写真:矢口亨】

フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界国別対抗戦フォトコラム

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催された。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は15日に行われた表彰式。主将の坂本花織(シスメックス)が率いる日本チームは米国、韓国に次いで3位に入った。

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 坂本が韓国チームの記念撮影のカメラマンを任された。

 被写体に対してカメラをまっすぐに構えられていないし、両脇が開いているから安定した構図にはなっていないかもしれない。でも、被写体の心と繋がった自然な表情を引き出していた。

 私は実際の写真を見たわけではないけれど、坂本が楽しい雰囲気が伝わる良い写真を撮影できていることは想像がついた。

 写真で一番大切なのはコミュニケーション。その基礎となるのは、人間力。観る人の心に力を与える坂本のフィギュアスケートを支える力を感じたワンシーンだった。

■矢口 亨 / Toru Yaguchi

 フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。

(矢口 亨 / Toru Yaguchi)

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