100m五輪準決は史上No.1レベル 9秒台で敗退は初と世界陸連発表、サニブラウンは0秒03届かず
パリ五輪は4日、陸上男子100メートル準決勝が行われ、サニブラウン・ハキームが自己ベスト9秒96(追い風0.5メートル)で3組4着だった。準決勝は9人ずつの3組に分かれ、各組上位2人と次にタイムの速い2人の計8人が決勝進出。サニブラウンは日本人92年ぶりの決勝進出はならなかった。
パリ五輪
パリ五輪は4日、陸上男子100メートル準決勝が行われ、サニブラウン・ハキームが自己ベスト9秒96(追い風0.5メートル)で3組4着だった。準決勝は9人ずつの3組に分かれ、各組上位2人と次にタイムの速い2人の計8人が決勝進出。サニブラウンは日本人92年ぶりの決勝進出はならなかった。
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サニブラウンは自分のレーンだけを真っすぐに見つめた。最終3組に登場。決勝進出には2着に入らなければ、日本記録9秒95を上回る9秒93がカットラインというハイレベルな条件となった。ピストル音とともに勢いよくスタート。中盤まで先行したが、終盤でかわされた。突破ラインに0秒03届かず。自身は全体10番手。場内モニターで結果を知った瞬間、頭を抱えて悔しさを露わにした。
世界陸連公式Xは「五輪史上初めて、100メートルで10秒を切っても決勝の枠が確約されなかった」と発表。過去の五輪は9秒台なら全て決勝に進めていたという。
今回は9秒95で9番手だったベンジャミン・リチャードソンから9秒98で12番手だったアンドレ・ドグラスまでの4人が9秒台。キシェーン・トンプソンが全体1番手の9秒80を叩き出すなど、史上稀に見るハイレベルな決戦だった。
25歳のサニブラウンは、五輪初出場となった2021年東京大会は200メートルで予選敗退。しかし、22年オレゴン世界陸上は日本人初となる100メートル決勝進出を果たした。五輪を含めた世界大会では1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳氏以来、90年ぶりの快挙。決勝で7位入賞し、23年ブダペスト世界陸上でも6位に入った。今大会、五輪では吉岡氏以来の決勝進出が懸かっていた。
(THE ANSWER編集部)