開催国以外唯一の「7」、日本が世界最高の球技大国といえる理由 パリ五輪は「団体球技の五輪」に
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。
「シン・オリンピックのミカタ」#3 連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」第1回
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、「シン・オリンピックのミカタ」と題した特集を連日展開。これまでの五輪で好評だった「オリンピックのミカタ」をスケールアップさせ、4年に一度のスポーツの祭典だから五輪を観る人も、もっと楽しみ、もっと学べる“新たな見方”をさまざまな角度から伝えていく。「社会の縮図」とも言われるスポーツの魅力や価値の理解が世の中に広がり、スポーツの未来がより明るくなることを願って――。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
今回は連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和と、五輪を含めスポーツを40年追い続けた「OGGI」こと荻島弘一氏が“沼”のように深いオリンピックの魅力を独自の視点で連日発信する。
◇ ◇ ◇
パリ五輪が始まった。開会式を前に24日には7人制ラグビーとサッカーがスタート。ラグビー男子はニュージーランドとアイルランドに連敗する苦しい初日になったが、56年ぶりのメダル獲得を目指すサッカー男子の日本代表は最高のスタートを切った。
初戦で南米王者のパラグアイに5-0。相手に退場者が出たとはいえ、ほぼ完ぺきな内容での勝利だった。勢いがつくというだけではなく、大勝で大会を戦う上で大きなアドバンテージを得たといえる。
五輪のサッカーは中2日で試合が続く。他の国際大会では考えられない過酷な日程だ。勝ち進めば、これが最大6試合。選手たちの疲労は相当なものになる。大会の開催期間が決まっているとはいえ、いかにコンディションを整えるかが上位へのカギになる。
初戦を大勝したことで、1次リーグ残り2試合の戦いが楽になる。状況に応じた戦い方ができるし、疲労を考慮しながらの選手起用も可能。大会登録選手は18人だが、直前になってバックアップメンバー4人との入れ替えが自由になった。22人をうまく使って戦うためにも、勝ち点と得失点差でライバルをリードしたことが有利になる。
今大会、日本はメダル獲得のチャンスが十分にある。参加16チームで唯一オーバーエイジ枠を使わず、久保建英ら23歳以下でも招集できない選手もいた。それでも、過去3大会でベスト4が2回という安定感は出場チームの中でも屈指。ブラジル、ドイツ、メキシコ、ナイジェリアなど「五輪サッカーの顔」ともいえるチームが予選で敗退したことも大きい。