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令和初の決勝は伝統の“早明戦” BKキーマンが復帰した両雄が14季ぶり頂上決戦へ

6試合ぶりの復帰ながら早大BKの中心として圧倒的な存在感を見せたCTB中野【写真:出村謙知】
6試合ぶりの復帰ながら早大BKの中心として圧倒的な存在感を見せたCTB中野【写真:出村謙知】

早大は中野が6試合ぶりに先発復帰「もっとトライまで持っていける動きを」

 一方、明大同様、BKのアタック力を前面に出すかたちで関西の雄・天理大から8トライを奪って52-14という大勝を収めた早大では、186センチ、98キロというサイズを生かし、1年生時からレギュラーとして早大BK陣の真ん中で存在感を示し続けてきた中野将伍が6試合ぶりに先発復帰。

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「突破が少なかった。もっとトライまで持っていけるようなもらい方や動きをしていかないといけない」

 本人として、はまだまだ100%の状態ではないという自己分析だったが、計5トライを奪った早大BK陣に安定感が増したという意味からも中野の復帰は大きかった。

「彼の持ち味であるペネトレートの部分でしっかり仕事をしてくれたし、オプションが増えた。安心感があった」(SH齋藤直人主将)

 明治は後半の勝負どころの数的不利な状況で、早稲田は立ち上がりに攻め込まれたシーンで奇しくも、共に2本連続でコラプシングの反則を取られた後のスクラムで盛り返して主導権を渡さなかったシーンが象徴的だったが、プレッシャーを受けながらも耐え切ったFW陣の頑張りに応えるかたちでBK陣がトライを取り切っての快勝劇となった。

 令和初の大学王者を決める一戦。新国立競技場で初のラグビー試合。そして、1996年度以来となる大学選手権決勝での早明再戦――。

 たくさんの枕詞が並ぶことになった2020年1月11日の決戦は、共にBKのキープレーヤーが復帰した紫紺と赤黒のジャージが準決勝見せた完成度から想像するに、オールドにとってもにわかにとっても期待を裏切らない熱い一戦となりそうだ。

(出村 謙知 / Kenji Demura)


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