令和初の決勝は伝統の“早明戦” BKキーマンが復帰した両雄が14季ぶり頂上決戦へ
共にBKのキーマンが戦列に戻った早明両校がそれぞれ持ち味を出す形で快勝して、新国立競技場が舞台となる決勝に駒を進めた。
連覇目指す明大は山沢&山村が復帰
共にBKのキーマンが戦列に戻った早明両校がそれぞれ持ち味を出す形で快勝して、新国立競技場が舞台となる決勝に駒を進めた。
大学選手権2連覇を目指す明大は2日、東海大との準決勝で、22対14と苦戦した準々決勝の関学大戦を欠場したSO山沢京平とWTB山村知也副将が復帰。
今季から司令塔を務める山沢は、いきなり前半7分に相手ディフェンスのギャップに反応して、効果的なラインブレイク。WTB山サキ(山に竒)洋之のトライをお膳立てした。
将来、桜のジャージを背負う存在としても期待される3年生司令塔のビッグプレーをきっかけにリードを奪ったメイジは、「今回のテーマはタフチョイスをしながらハードワークするということだった。しっかりファンダメンタルにこだわってゲームをコントロールしてくれた」と、田中澄憲監督が合格点を与える内容で、強力FWの東海大を向こうに回して試合を制御した。
「前半はテンポを出して、うまくアタックしていけた」という山沢自身も、4本中3本のトライを奪ったBK陣をうまくリードするだけではなく、計4本のプレイスキックを決めてチームに安心感を与え、さらに終盤、数的不利になった状況でも落ち着いてエリアを取るキックを使ってチームを前に出すなど、29-10での勝利に貢献した。
この日、山沢と一緒に戦列復帰し、自らもしっかりとしたディフェンスとスペースにボールを呼び込んでいくクレバーなプレーぶりでBKリーダーとしての役割を果たしていた山村副将が「(山沢は)エリア取り、ゲームコントロールで長けている選手なので楽だった」と絶賛したとおり、司令塔としての仕事ぶりは圧巻だった。