世界トップクラスに成長したダブルスの園田、嘉村組に注目 ヨネックスOP男子編
世界のトップで戦える人材がいないシングルス…常山、坂井、西本、上田らに期待
日本の課題となっているのは、シングルスの強化だ。2015年にスーパーシリーズ・ファイナルズを制した桃田賢斗(NTT東日本)が昨春に闇カジノ問題で無期限の資格停止処分を受けた後、少しずつ成果を挙げている選手はいるが、世界のトップで戦える人材が台頭していない。今大会の日本勢は、いずれも予選から出場。本戦にストレートインできる選手がいないのが現状だ。
桃田は6月に戦列復帰し、9月に全日本社会人選手権を制覇。17日には日本代表の派遣ではなく、個人として参加したベルギー国際でも優勝したが、まだ国際大会ではブランクを埋めている段階で日本代表には復帰しておらず、今大会は予選の予備登録止まりで出場しない。
7月に桃田の国際大会復帰戦となったカナダ・オープンの決勝で桃田を破って優勝した21歳の常山幹太(トナミ運輸)、スーパーシリーズの中でも格上のスーパーシリーズプレミアであるインドネシアオープンで準優勝した27歳の坂井一将(日本ユニシス)、昨年末の全日本総合選手権を制した23歳の西本拳太(トナミ運輸)、2014年の国際団体戦トマス杯で日本の優勝に貢献した28歳の上田拓馬(日本ユニシス)らが本戦に進み、存在感をアピールすることが期待される。
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平野貴也●文 text by Takaya Hirano