本田真凜と樋口新葉に脚光 新星特集に登場「見とれる演技」「安定したジャンプ」
今年4月の世界国別対抗戦で自己ベストを更新した樋口の勢いにベルロット記者が一票
一方、ジーン=クリストフ・ベルロット記者が選んだのは、シニア挑戦2年目を迎える樋口だ。
「ワカバ・ヒグチは昨季力強いシニアデビューを果たし、グランプリシリーズのフランス大会で(銅)メダルを獲得した。活力と野心にあふれ、安定したジャンプを見せる。フリーを3位で終え、世界国別対抗戦でのチームの勝利に貢献するなど、昨季を良い形で締めくくっている」
樋口はジュニア時代から武器とするスピードに加えて表現力を磨き、今年4月の世界国別対抗戦ではフリーで日本歴代2位となる145.30点をマーク。自己ベストを更新して3位に入り、日本の3大会ぶりのタイトルに貢献した。クリストフ・ベルロット記者は、16歳の有望株が見せる躍動感あふれる演技と、安定したジャンプを注目ポイントとしている。
今季は、SPでバレエ「ドン・キホーテ」の曲「ジプシーダンス」、フリーでは映画「007 スカイフォール」主題歌を選択。国内初戦となった8月の関東サマートロフィー(アクアリンクちば)、続く東京中日スポーツ楯争奪2017 東京夏季フィギュアスケート競技大会(ダイドードリンコアイスアリーナ)でSP、フリーともに1位の演技を見せ、好調なスタートを切った。14日からは今季初の国際試合となるロンバルディア・トロフィー(イタリア)に挑む。
ちなみに、サラ・S・ブランネン記者は、アリーナ・ザギトワ(ロシア)を挙げながらも、その対抗馬の一人に樋口を挙げている。
本田と樋口以外の選手では、執筆陣の過半数から票を集めた15歳のザギトワ、19歳のブラディー・テネル(米国)などが名を連ねた。果たして、この中からニュースターが誕生するのか。本田と樋口には世界も注目している。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer