紀平梨花は表彰台まで? ロシア識者断言「2大優勝候補はコストルナヤとトルソワ」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは5日に開幕する。激しい争いとなりそうな戦いの一つが、女子だ。大国ロシアから4人が出場し、日本の紀平梨花(関大KFSC)とブレイディ・テネル(米国)が挑む。ソルトレイクシティ五輪アイスダンス銀メダリストで現在は振付師として活躍するロシアのイリヤ・アベルブフ氏は、優勝候補にアリョーナ・コストルナヤとアレクサンドラ・トルソワという母国の2人を挙げている。ロシアメディア「teamrussia.pro」が伝えている。
アベルブフ氏がGPファイナル女子を展望「GPシリーズの結果を見ると…」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルは5日に開幕する。激しい争いとなりそうな戦いの一つが、女子だ。大国ロシアから4人が出場し、日本の紀平梨花(関大KFSC)とブレイディ・テネル(米国)が挑む。ソルトレイクシティ五輪アイスダンス銀メダリストで現在は振付師として活躍するロシアのイリヤ・アベルブフ氏は、優勝候補にアリョーナ・コストルナヤとアレクサンドラ・トルソワという母国の2人を挙げている。ロシアメディア「teamrussia.pro」が伝えている。
同メディアのインタビューに応じたアベルブフ氏は、今大会の優勝候補を問われると「現在、明確にファイナルの優勝候補の名を挙げられる人がいるとは思いません」とした上で「しかし、GPシリーズの結果を見ると、おそらくコストルナヤとトルソワになるでしょう。客観的に見て彼女たちがGPファイナルの2大優勝候補です」と分析した。
すると、ミスをしても勝つことができる驚異の高難度の演技を誇るトルソワに対し、コストルナヤが勝てる可能性があるのか、と質問を受けた。「私たちはアリョーナが日本でのようなファンタスティックな滑りをすれば、ショートプログラム(SP)で相当な差をつけられることをすでに見ました」とNHK杯の演技を振り返って、こう指摘する。
「SPでの彼女の得点はサーシャ(トルソワの愛称)より10点近く多いです。コストルナヤは(NHK杯の)フリーで2つ目の3回転アクセルで着氷が乱れるなど理想的な滑りではなかったですが、2つのプログラムでの合計点で2人の差は約1点でした。彼女たちが競い合うことを私は確信しています」
3回転アクセルが武器の一つになっているコストルナヤ。しかし、NHK杯の後、トルソワが3回転アクセルを跳ぶ動画をエテリ・トゥトベリーゼ氏がSNSで公開し、話題を呼んだ。インタビューでも「トルソワは3回転アクセルを演技に組み込むべきか」との話になり、アベルブフ氏は持論を語った。