世界15位に大健闘 高校王者の18歳奈良岡功大は手応え「A代表に良い試合、自信に」
来春卒業の高校3年生「東京五輪も出られるのであれば出たい」
世界ランク15位の西本は、同門の常山幹太(トナミ運輸)と出場権を争う2020年東京五輪の出場候補。負けられない試合だ。ファイナルゲームは、序盤は差がつかなかったが、強打で10点目を奪って咆哮した西本は、11点目をヘアピンで決め、11-5のリードで折り返しに成功。中盤以降は、高さを生かした強打で主導権を掌握した。
奈良岡も粘ったが、西本が21-13で試合を押し切った。意地を見せた西本は「高校3年生とは思えない。レシーブは世界で戦っていける。ロブもタイミングを外すのが上手い。体力、戦術が身につけば、怖い存在になる。侮れない相手と思っていたけど、想像以上だった。まだ壁になれるように、負けられないという意地で勝てた」と素直に苦戦を認め、伸び盛りの若手を称えた。
実際、奈良岡の健闘は目を引いた。前日に準々決勝を勝った後には「東京五輪も出られるのであれば出たい。目指している」と先を行く先輩たちを追い抜きにかかる意気込みを示していた。昨年の世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得しており、将来が期待されている有望株だ。現在、高校3年生で来春には卒業するが、まだ進路を公表していない。奈良岡は「すいません、まだ言えません」と話すに留めている。一般的に国内の高校生の進路は、実業団か大学が多いが、どちらなのか、あるいは別の道か。進路が注目される。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)