親友対決でV 全米OP決勝、「18秒の抱擁」に世界が感動「涙なしに見られない」
テニスの全米オープンは9日(日本時間10日)、女子シングルス決勝で世界ランク83位のスローン・スティーブンス(米国)がマディソン・キーズ(米国)を6-3、6-0のストレートで破り、足の手術を乗り越えて四大大会初優勝を飾った。米国勢対決は親友同士の一戦となり、試合後は18秒間に渡って熱く抱擁。大会公式ツイッターは「ネット越しの美しき瞬間」と紹介し、世界のファンから「涙なしには見られない」と感動の声が広がっている。
スティーブンスが1年戦線離脱、934位から四大大会初V「信じられないような旅だった」
テニスの全米オープンは9日(日本時間10日)、女子シングルス決勝で世界ランク83位のスローン・スティーブンス(米国)がマディソン・キーズ(米国)を6-3、6-0のストレートで破り、足の手術を乗り越えて四大大会初優勝を飾った。米国勢対決は親友同士の一戦となり、試合後は18秒間に渡って熱く抱擁。大会公式ツイッターは「ネット越しの美しき瞬間」と紹介し、世界のファンから「涙なしには見られない」と感動の声が広がっている。
マッチポイント。キーズのショットがネットにかかると、スティーブンスは一瞬、感情を失ったかのように立ち止まった。自身初の四大大会制覇。夢が現実となったことを実感するまで数秒の時間を要した。しばらくしてようやく表情に笑みが浮かぶと、ガッツポーズ。そして、ネットに向かって走り出し、栄冠を争ったキーズと向かい合う。健闘をたたえ合うように抱きしめ合った。
お互い目を閉じ、言葉を交わし続けた。観客からスタンディングオベーションが起こる中、過ごした2人だけの時間。18秒間に渡って熱く抱擁を交わし、歓喜の瞬間を一緒に共有した。
スティーブンスは1月に手術を受け、1年にわたって戦列を離れていた。今年8月7日付けの世界ランキングは934位。復活を果たしての優勝だけに格別だった。「アメリカ人同士、親友同士での対戦」と報じた大会公式サイトの記事では、両者が感動シーンを回想。スティーブンスは「マディーに言ったの、私は今まさに引退すべきだわって」と明かし、こう続けた。