井上尚弥は「絶対的でない。倒せる」 テテが再び挑戦状「彼が望むならどこでも戦う」
WBSS決勝を回想「私が今まで見てきたものの中で最高の一つだった」
4月のWBSS準決勝でドネアと戦うはずだったが、右肩の故障で直前に棄権していたテテ。ドネアは代役のステフォン・ヤング(米国)を倒し、頂上決戦のリングに上がっていた。
WBSS開幕当初は井上対テテというファイナルを予想する海外ブックメーカーも少なくはなかっただけに、テテにもかける想いがあったという。南ア人王者のマネージャーのムランデリ・テンジンフィネ氏は「私が棄権するように告げた、あの月曜日の夜、テテはヒステリックに号泣したんだ」と明かしている。
テテは世紀の死闘となったWBSS決勝をこう振り返っている。「この2人の偉大なるボクサーの対決は、私が今まで見てきたものの中で最高の一つだった。ドネアは守りに入らなかった。自分の道を貫き、リング上の将軍になった。イノウエは最高のパフォーマンスを披露せざるを得なかった。さもなければ、別れのキスをしなければいけなかっただろね」と語っている。
無敵のモンスターを、当時36歳のドネアが追い詰めた。31歳の自分ならば――。テテは早くも決戦を思い描いている様子。トップランクと契約し、来年米国で2試合戦う予定の井上との対戦が実現する可能性もありそうだ。
(THE ANSWER編集部)