10秒0台以内に桐生ら6人 今季100m10傑がスゴイ 朝原宣治氏「これは日本か!?」
今季10秒0台以内で走った日本人は6人。北京五輪男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治氏は「これは日本か!?」とツイッターで驚きの声を上げている。
桐生は9秒98、10秒0代以内はサニブラウン、山縣、多田、ケンブリッジ、飯塚
陸上の日本学生対校選手権(福井県営陸上競技場)第2日は9日、男子100メートル決勝(追い風1.8メートル)で桐生祥秀(東洋大4年)が日本人初の9秒台となる9秒98で優勝。伊東浩司が98年に記録した10秒00の日本記録を19年ぶりに更新した。自己ベストを更新する10秒07に入った多田修平(関学大3年)を含め、今季10秒0台以内で走った日本人は6人。北京五輪男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治氏は「これは日本か!?」とツイッターで驚きの声を上げている。
日本の短距離界の高速化は著しい。今季100メートルの1位はもちろん、日本新記録を出した桐生。これに10秒05のサニブラウン・ハキーム、10秒06の山縣亮太、10秒07の多田修平、10秒08のケンブリッジ飛鳥、飯塚翔太と10秒0台以内で走った選手が実に6人もいる。加えて、10位まで広げても10秒23という状況となった。
朝原氏は、今季トップ10を紹介した別のツイートを引用する形で「これは日本か!?」と声を上げた。現役時代、10秒02を誇った名スプリンターでも、これだけ多くの選手がハイレベルなタイムを続々と叩き出していることは驚きのようだ。
8月の世界選手権400メートルリレーではサニブラウン、ケンブリッジとタイム上位2選手を欠きながら、急きょ起用された藤光謙司が力走し、選手層の高さを見せつけていた日本。桐生が破った「10秒の壁」の勢いに乗り、日本人にとって9秒台は当たり前となる日も近いかもしれない。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer