19歳素根輝、満場一致で東京五輪内定1号 会見で喜び「決まったと聞いてホッと…」
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会の最終日が24日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、女子78キロ超級を制した素根輝(環太平洋大)が初の五輪代表に内定した。世界選手権の優勝者として今大会を制し、試合後の全柔連強化委員会で出席者の34人全員が賛成。3分の2以上の条件を満たし、柔道では男女通じて内定1号となった。
女子78キロ超級で強化委員会協議で満場一致、男女通じて第1号
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会の最終日が24日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、女子78キロ超級を制した素根輝(環太平洋大)が初の五輪代表に内定した。世界選手権の優勝者として今大会を制し、試合後の全柔連強化委員会で出席者の34人全員が賛成。3分の2以上の条件を満たし、柔道では男女通じて内定1号となった。
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素根は決勝でロンドン五輪金メダルのイダリス・オルティス(キューバ)を撃破して大会初優勝。強化委員会前の優勝インタビューでは「東京五輪に出て金メダルを獲るという目標で練習にも取り組んできたので、今日は優勝できて本当に良かったです。ここで決めたいと思っていた。そこはうれしいです。東京五輪では必ず金メダル獲ります」と喜んでいた。
強化委員会後、素根は会見に出席。喜びの主な一問一答は以下の通り。
――心境は。
「本当に今大会優勝して五輪を決めることを目標にしていた。今回、決めることができてよかったです」
――五輪内定の重圧はあったか。または重圧があったのなら、どうやって乗り越えたか。
「今大会優勝したら東京五輪が決まるけど、そういうのは意識せずに一つの大会に優勝するという気持ちで今大会に臨みました。優勝はできたけど、落ち着かない気持ちだった。決まったと聞いて、本当にちょっとホッとしました」
――決勝でオルティスに勝った。
「オルティス選手は凄く強い選手。しっかり自分の流れで試合ができるようにしっかり攻めた。投げたいという気持ちを持って、最後にしっかり投げられてよかった」
――家族への思いは。
「ここまで来るのもきついことばかりだった。たくさんの方がいてくれたおかげ。そういう時にも支えてくれてここまで来られたので、そういう人たちに感謝したい。去年、世界選手権に選ばれなくて凄く悔しい思いをした。世界選手権に選ばれないと東京五輪は絶対にない。去年、行けなかった悔しさは自分を強くしてくれたと思う」
――五輪へ、これから強くしたい部分は。
「足りないところだらけ。技も、組手も、パワーも。そういうところをもっと、もっと強化していきたい」
○金野潤強化委員長「世界チャンピオンといえども、日本人トップ4名、海外勢がいて、連勝することは難しい。その中で素根選手は連勝して、しかもオルティスに勝って優勝した。心技体ともにある。五輪までに必ずまた成長してくれると思う」
○増地克之女子監督「満場一致で素根輝、東京五輪内定しました。GSで非常に頼もしくなったなと。一番重い階級を引っ張っていくなと思った。万全の状態で東京五輪に向かって、金メダルを獲らせるようにしたい」
(THE ANSWER編集部)