これぞ王者の貫禄 ナダル、勝負を分けた“ある決断”「唯一の方法を見出した」
先を読まずに、相手が予測できないプレー…「何かを変える」決断が奏功
ナダルは序盤ベースライン際に深くポジションを取っていたが、デルポトロのバックハンドに対して返球することに意識が集中してしまっていたという。しかし、第2セットが始まる時には、自分が何をすべきか明確だったと振り返る。
「僕は変更しなければならないこと、そして変えるための唯一の方法を見出した。彼以上に動き、そして、先を読みすぎず、向こうが予測できないようなプレーを努めた。第1セットは悪くなかったにもかかわらず、結果的に失った。何かを変えるべきなんだと決断したんだ。そして変更を実行し、上手くいった。ハッピーだね」
実際、第2セット以降はポジションを前に取るシーンが増え、絶妙なドロップショットやパッシングショットでデルポトロを手玉に取った。大会公式ツイッターも、炎の絵文字3連発とナダルがスーパーマンの姿となる動画とともに速報している。
ナダルも試合後に自身のツイッターを更新。「マッチポイントは常に特別な感情が湧き、常にタフなものだ」と一切の油断はなかったことをうかがわせる言葉を残している。世界NO1の貫禄を見せつける31歳は、2013年以来の大会制覇を成し遂げるべくラストスパートかける。