これぞ王者の貫禄 ナダル、勝負を分けた“ある決断”「唯一の方法を見出した」
テニスの全米オープンは8日(日本時間9日)、男子シングルス準決勝が行われ、世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)が同28位のフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)を破って4年ぶりの決勝進出。2時間30分に及ぶ激闘の末の逆転勝利を呼び込んだのは「ある決断」だったという。英紙「メトロ」は報じている。
全米OP準決勝、難敵デルポトロ相手に1セットダウンから逆転勝利
テニスの全米オープンは8日(日本時間9日)、男子シングルス準決勝が行われ、世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)が同28位のフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)を破って4年ぶりの決勝進出。2時間30分に及ぶ激闘の末の逆転勝利を呼び込んだのは「ある決断」だったという。英紙「メトロ」は報じている。
準決勝の相手は、世界ランク8位のドミニク・ティエム(オーストリア)、同3位のロジャー・フェデラー(スイス)らを破って勝ち上がってきたデルポトロ。第1セットの第5ゲームでブレークされると、そのまま追いつけずに4-6で先取を許してしまった。
デルポトロに流れが傾きかけたが、第2セットの第2ゲームで早々にブレークすると、第2セットは6-0と1ゲームも取らせず。続く第3セットの第3ゲームまで怒涛の9ゲーム連取を見せた。ナダルは勢いそのままに、セットカウント3-1で勝負を決めたが、いったい、何が“驚異のギアチェンジ”を可能にしたのか――。
英紙「メトロ」は、「ラファエル・ナダルが明らかにした、全米オープン決勝を懸けたフアン・マルティン・デル・ポトロ戦で変更を余儀なくされたこと」との見出しでこの一戦を特集。記事によれば、ナダルはデルポトロのプレーを見て、第1セット終了後に戦術を変えたという。
「試合中にいくつか変更点があった。第1セットの時も決して悪くないプレーだと感じていたが、僕は彼(デルポトロ)のバックハンドに対して、先を読む予測に走りすぎていた。彼は僕のプレーを待ってから、バックハンドをファアハンドでカバーするように展開していた。僕が彼のバックハンドに対して過剰に打ち返していたからだ」