五輪争い、決勝は丸山城志郎VS阿部一二三に決定 詩はライバル撃破、各階級決勝揃う
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会の第1日が22日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、この日の決勝出場選手が出揃った。男子66キロ級は、8月の世界選手権を制した丸山城志郎(ミキハウス)と17、18年世界選手権連覇の阿部一二三(日体大)が激突。女子52キロ級は、世界選手権2連覇中の阿部詩(日体大)が18年世界選手権銅メダルのアマンディーヌ・ブシャール(フランス)と対戦する。
東京五輪サバイバルマッチ
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会の第1日が22日、丸善インテックアリーナ大阪で行われ、この日の決勝出場選手が出揃った。男子66キロ級は、8月の世界選手権を制した丸山城志郎(ミキハウス)と17、18年世界選手権連覇の阿部一二三(日体大)が激突。女子52キロ級は、世界選手権2連覇中の阿部詩(日体大)が18年世界選手権銅メダルのアマンディーヌ・ブシャール(フランス)と対戦する。
五輪は男女7階級で出場権は各階級1人だけ。日本代表の選考は3段階あり、一つは8月の世界選手権優勝者が今大会を制し、試合後に行われる全柔連強化委員会で出席者の3分の2以上が賛成すれば内定する。男子66キロ級では、今夏の世界選手権を制した丸山が優勝すれば、代表内定の可能性が高まる状況。初戦は開始25秒で内股一本勝ちするなど、順当に勝ち上がった。
若くして東京五輪金メダル候補の呼び声が高かった22歳の一二三は、昨年のGS大阪、今年4月の全日本選抜体重別選手権、8月の世界選手権と丸山に3連敗中で通算2勝4敗。今大会、死に物狂いで丸山の優勝を阻止しなければならず、初戦の2回戦は背負投げ、3回戦は腰車で一本勝ち。準々決勝はロシア選手に残り1分30秒で体落としによる技ありで優勢勝ちし、準決勝は相田勇司(国学院大)を下した。
丸山と同じく五輪内定に“王手”を懸けている一二三の妹・詩は、準々決勝でカナダ選手に対し、わずか5秒で内股を決めて一本勝ち。準決勝では、ライバルの志々目愛(了徳寺大職)に残り54秒で内股すかしによる一本勝ちで下した。
女子48キロ級決勝は、今夏世界選手権銀メダルの渡名喜風南(パーク24)がフィゲロア(スペイン)と対戦。リオ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)は渡名喜に、52キロ級から転向して2戦目の角田夏実(了徳寺大職)はフィゲロアに準決勝で敗れた。
女子57キロ級決勝は、玉置桃(三井住友海上)が連珍羚(台湾)と対戦。玉置は準決勝で18年世界選手権女王の芳田司(コマツ)を下した。男子60キロ級決勝は、リオ五輪銅メダルの高藤直寿(パーク24)と今夏世界選手権銅メダルの永山竜樹(了徳寺大職)が対戦する。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)