阿部一二三VS丸山城志郎は決勝で激突 五輪争いサバイバルマッチ、組み合わせ決定
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会は、22日から3日間開催される。21日は会場の丸善インテックアリーナ大阪で組み合わせ抽選会が行われ、22日の男子66キロ級では、17、18年世界選手権連覇の阿部一二三(日体大)と今年の世界選手権を制した丸山城志郎(ミキハウス)が、シード順通り互いに勝ち進めば決勝で激突する組み合わせとなった。
阿部一二三は五輪出場へ崖っぷち、丸山城志郎は優勝なら大きく前進
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会は、22日から3日間開催される。21日は会場の丸善インテックアリーナ大阪で組み合わせ抽選会が行われ、22日の男子66キロ級では、17、18年世界選手権連覇の阿部一二三(日体大)と今年の世界選手権を制した丸山城志郎(ミキハウス)が、シード順通り互いに勝ち進めば決勝で激突する組み合わせとなった。
五輪は男女7階級で出場権は各階級1人だけ。日本代表の選考は3段階あり、一つは8月の世界選手権優勝者が今大会を制し、試合後に行われる全柔連強化委員会で出席者の3分の2以上が賛成すれば内定する。男子66キロ級では、今夏の世界選手権を制した丸山が優勝すれば、代表内定の可能性が高まる状況だ。
若くして東京五輪金メダル候補の呼び声が高かった22歳の阿部は、昨年のGS大阪、今年4月の全日本選抜体重別選手権、8月の世界選手権と丸山に3連敗中で、通算2勝4敗と分が悪い。今大会、死に物狂いで丸山の優勝を阻止しなければならない。
東京五輪金メダルの期待がかかる両雄が、シード順通り決勝でぶつかる。男子の井上康生監督は抽選会後に取材に応じ「今日の稽古が終わって本人たちに話をした。決勝でライバル同士が当たるが、一戦、一戦の戦いがある。そこを経て初めて決勝。油断することなく、目の前の相手に向かって戦っていくようにと言いましたが、本人たちも重々承知している」と明かした。
丸山と同じく今夏の世界選手権を制し、五輪内定に“王手”を懸けている女子52キロ級の阿部詩(日体大)は、順当なら志々目愛(了徳寺大職)と準決勝で対戦。同様に世界選手権女王の女子78キロ超級の素根輝(環太平洋大)は、朝比奈沙羅(パーク24)、ロンドン五輪金、リオ五輪銀、2013、14年世界選手権女王のイダリス・オルティス(キューバ)と決勝まで当たらない。オルティスと朝比奈は勝ち進めば準決勝で当たることとなった。
代表が決まらなかった階級は、来年2月までの主要国際大会終了時点の実績で判断され、最終選考会は4月の全日本選抜体重別選手権となる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)