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角田夏実「柔道が好きなので」 48kg級に乗り込んだ27歳、転級で逆転五輪へアピール

東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会(22~24日)に臨む女子日本代表が21日、試合会場の丸善インテックアリーナ大阪で練習を公開した。22日の女子48キロ級は、17年世界選手権52キロ級銀メダルの角田夏実(了徳寺大職)が階級転向2戦目。逆転での五輪切符獲得へアピールを誓った。

角田夏実【写真:浜田洋平】
角田夏実【写真:浜田洋平】

女王・ビロディド不在の大会、日本勢の五輪争いに火花

 東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会(22~24日)に臨む女子日本代表が21日、試合会場の丸善インテックアリーナ大阪で練習を公開した。22日の女子48キロ級は、17年世界選手権52キロ級銀メダルの角田夏実(了徳寺大職)が階級転向2戦目。逆転での五輪切符獲得へアピールを誓った。

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 角田は17年世界選手権で銀メダルを獲得した52キロ級から階級を変更。本格転向後初戦となった3日の講道館杯で優勝し、新階級での代表入りに名乗りを上げた。「しっかり成績を残して48キロ級でも自分の名前を残していきたい」と気合十分。52キロ級では阿部詩(日体大)が君臨し、角田は転級の理由について「柔道が好きなので、できるだけ長くやると考えた時に上に行く必要がある」と実績を残す必要性を明かした。

 短い試合間隔での減量を強いられ「疲れが抜けきらない」と不安もあったが、「1週間前は53キロあったけど、1回落としているので、落としやすかった」と乗り越えた。新たに対戦する48キロ級の海外勢を映像で研究。「どの辺の国がどういう柔道をするかとか、一気に詰め込んで頭がぐちゃぐちゃ」と混乱も。それでも、大事な畳へ「外国の小さい選手は力も強くてスピードもある。自分がどれだけやれるか」と息巻いた。

 五輪は男女7階級で出場権は各階級1人。日本代表の選考は3段階あり、一つは8月の世界選手権優勝者が今大会を制し、試合後に行われる全柔連強化委員会で出席者の3分の2以上が賛成すれば内定する。代表が決まらなかった階級は、来年2月までの主要国際大会終了時点の実績で判断され、最終選考会は4月の全日本選抜体重別選手権となる。

 女子48キロ級の日本勢は角田の他に、17年世界選手権金メダルの渡名喜風南(パーク24)、リオ五輪銅メダルの近藤亜美(三井住友海上)、18歳の古賀若菜(福岡・南筑高)が出場。渡名喜は18、19年世界選手権の決勝で、“美しすぎる柔道家”としても有名なダリア・ビロディド(ウクライナ)に敗れ、2年連続銀メダルに終わったものの、代表争いで大きくリードしている。

「プレッシャーはかかるけど、挑戦者の気持ちでやりたい。1回戦から地に足をつけてやりたい。(渡名喜と)やりたい気持ちもある」と角田。8月の世界選手権で2連覇した女王・ビロディドのいない大会で、日本勢の激しい五輪代表争いが繰り広げられる。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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