阿部詩、正念場の兄・一二三と共闘誓う 五輪内定へ「どうだ見たかとアピールする」
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会(22~24日)に臨む女子日本代表が21日、試合会場の丸善インテックアリーナ大阪で練習を公開した。22日の女子52キロ級では、8月の世界選手権で2連覇した阿部詩(日体大)が優勝候補。大会3連覇となれば、初の五輪切符が手に入る可能性が高まる地元・関西の大会へ気合を入れた。
阿部詩、優勝なら東京五輪代表に大きく前進
東京五輪代表選考会の一つとなっている柔道グランドスラム(GS)大阪大会(22~24日)に臨む女子日本代表が21日、試合会場の丸善インテックアリーナ大阪で練習を公開した。22日の女子52キロ級では、8月の世界選手権で2連覇した阿部詩(日体大)が優勝候補。大会3連覇となれば、初の五輪切符が手に入る可能性が高まる地元・関西の大会へ気合を入れた。
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五輪は男女7階級で出場権は各階級1人。日本代表の選考は3段階あり、一つは8月の世界選手権優勝者が今大会を制し、試合後に行われる全柔連強化委員会で出席者の3分の2以上が賛成すれば内定する。今夏の世界選手権を制した阿部は、志々目愛(了徳寺大職)らを抑えて同級の代表最有力候補となっている。
昨年大会は、準々決勝で志々目を、決勝で角田夏実(了徳寺学園職)を破り2連覇。角田は一つ下の48キロ級に転向したが「本当に簡単な試合はない。内容もだけど、しっかり勝ちたい」と油断はない。五輪切符に影響する大会へ「本当に自分の目標としていた五輪が一番近づく試合。覚悟を決めて試合に臨みたい」と活躍を誓った。
男子66キロ級で17、18年世界選手権覇者の兄・一二三(日体大)は、今年の世界選手権を制した丸山城志郎(ミキハウス)に優勝を許せば、五輪出場の可能性が厳しくなる崖っぷち。詩は「お兄ちゃんの強い思いもある。一緒に練習してきたし、一緒に勝ってどうだ見たかという内容を2人でアピールできたら」と兄妹出場、五輪金メダルを願った。
この日は組手や寝技の確認など、唸り声を上げながら稽古。「人生全てを懸ける思いで五輪に行きたい。プレッシャーは深く考えると、今まで以上にかかっている。それをしっかり力に変えてやりたい。楽しみは一切ない」。代表が決まらなかった階級は、来年2月までの主要国際大会終了時点の実績で判断され、最終選考会は4月の全日本選抜体重別選手権となる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)