「呼吸すらうまくできず…」 全米OPで「魂の3時間34分」が感動を呼んだワケ
「途中で棄権しようかと…」、それでもデルポトロが戦い抜けた要因は?
「呼吸すらうまくできず、第2セット途中で棄権しようかと思った」と言うほどだったが、アルゼンチンを象徴する水色と白に身を包んだファンの大声援を受けると一気に挽回。3時間34分の熱戦を制し、崖っぷちから3セット連取の大逆転で準々決勝進出を果たした。
記事によると、デルポトロは率直な思いを明かしている。
「僕は大勢の観衆の前で、大好きな大会の全米オープンで自分のキャリア最高の試合をすることができたよ。試合の最後のポイント後は本当に疲れたけど、それを通り越して嬉しかった。僕はツアーでベストプレーヤーの1人と素晴らしい戦いができた」
また、対戦相手のティエムも「観客は彼の応援が多かったけど、それは素晴らしい雰囲気だったよ。自分自身もそれを楽しんでいたし、不公平ではない」とすがすがしく勝者を称えた。
デルポトロは09年大会決勝で6連覇がかかったフェデラーにフルセットの末に勝利。自身初、そして現在までのキャリア唯一となるグランドスラム制覇を成し遂げた。
肉体の限界を乗り越え、準々決勝でフェデラーとのリマッチに挑むことになる。