「呼吸すらうまくできず…」 全米OPで「魂の3時間34分」が感動を呼んだワケ
テニスの全米オープンは4日、男子シングルス4回戦が行われ、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)ら優勝候補が8強進出を果たした。一方で次戦フェデラーと対戦するフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が風邪で最悪の体調にながら、実力者のドミニク・ティエム(オーストリア)を倒す魂の勝利を奪ったという。ATP公式サイトが報じた。
全米OP4回戦、風邪引いたデルポトロが大逆転勝ち「何で勝てたのかわからない」
テニスの全米オープンは4日、男子シングルス4回戦が行われ、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)ら優勝候補が8強進出を果たした。一方で次戦フェデラーと対戦するフアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が風邪で最悪の体調にながら、実力者のドミニク・ティエム(オーストリア)を倒す魂の勝利を奪ったという。ATP公式サイトが報じた。
マッチポイント。相手のショットがチャレンジの末にアウトと判定されると、会場が熱狂に包まれた。両手を挙げ、応えると死闘を戦い抜いたティエムとがっちり握手。そして、コート上で立ったまま両足を広げ、大の字に手足を伸ばして天を仰ぎ、スタンディンクオベーションが織りなす歓声のシャワーを浴びた。
あまりに感動的な試合に大会公式ツイッターもその模様を紹介。さらに、ATPの記事では試合直後、デルポトロは万感の思いで話したという。
「何でこの試合に勝てたのかわからないよ。僕は2日間、風邪を引いていて、何とかベストで戦えるようにとプレーした。僕に対して観衆が応援してくれるのを見た瞬間、気分が良くなった。彼らのおかげで、このように戦うことが出来たんだ」
3回戦後に体調を崩し、ティエム戦を万全の状況で迎えることができず。第1セット1-6、第2セット2-6と立て続けに落とし、いきなり追い込まれた。