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南アフリカ、涙の史上最多タイ3度目V イングランドに完勝、決勝3戦3勝V率100%

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、横浜国際総合競技場で決勝戦を迎え、世界ランク1位のイングランドと同2位の南アフリカが激突。フィジカルの強さを生かして終始、主導権を握り続けた南アフリカが32-12で勝利し、2007年以来3度目の優勝を飾った。プレースキッカーを務めるSOハンドレ・ポラードがロングキックを次々と決める“神の足”を披露。7万103人の観客が見守る中、史上最多タイとなる3度目の栄冠を掴んだ。

南アフリカが3度目の優勝【写真:荒川祐史】
南アフリカが3度目の優勝【写真:荒川祐史】

後半66分にマピンピ、73分にコルビが連続でトライ

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、横浜国際総合競技場で決勝戦を迎え、世界ランク1位のイングランドと同2位の南アフリカが激突。フィジカルの強さを生かして終始、主導権を握り続けた南アフリカが32-12で勝利し、2007年以来3大会ぶり、大会史上最多タイとなる3度目の優勝を飾った。プレースキッカーを務めるSOハンドレ・ポラードがロングキックを次々と決める“神の足”を披露。7万103人の観客が見守る中、史上最多タイとなる3度目の栄冠を掴んだ。

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 世界中のラグビーファンが見守る中、南アフリカのキックオフで始まった頂上決戦。開始直後の2分、敵陣ハーフウェーライン付近でペナルティーを得た南アフリカは、SOポラードがペナルティーゴール(PG)を狙ったが失敗。貴重な先制機を逃した。互いの陣地を行ったり来たりの攻防が続くが、10分に敵陣22メートル内でペナルティーを誘った南アフリカは、ほぼゴール真正面の位置からポラードが今度はPGを決め、3点を先制する。

 両軍ともに負傷交代を挟む激しい攻防を続ける中で、25分前後には互いにPGを1つずつ成功させ、南アフリカは引き続き3点リードをキープ。30分頃には自陣深くに攻め込まれ、ゴールライン直前で鉄壁のディフェンスを披露し、トライを阻止。PGで同点にはなったが、38分にポラードが再びハーフウェーライン付近の敵陣からロングPGを決める。さらに、前半終了直前にも正面からのPGを成功させ、12-6で前半を折り返した。

 後半もポラードの右足が冴え渡る。45分にハーフウェーライン付近の角度のついた位置から40メートル超のロングPGを成功させると、57分にもゴール真正面からのPG成功。着々と得点を重ねた。

 そして、18-12で迎えた66分、敵陣でBKが素速いパス回しで攻撃を仕掛けると、CTBアムのオフロードパスを受けたWTBマピンピがトライ。これが南アフリカにとって史上初めて決勝で成功させたトライとなった。ポラードのコンバージョンも決まり、25-12と点差を広げた。

 さらに73分には、パスを受けたWTBコルビが緩急を使った走りで敵DFをかわしながら右サイドライン脇を疾走。快足を飛ばしてトライを決め、イングランドを突き放した。終了目前には途中交代で退いていたコリシ主将らがすでに涙。そして、歓喜の瞬間を迎えた。

 ノーサイドのホイッスルを聞くと、南アフリカの選手たちは膝からグラウンドに崩れ落ち、涙で歓喜に沸いた。プレーヤー・オブ・ザ・マッチには、日本のトップリーグのクボタスピアーズでプレーするNO8ドウェイン・フェルミューレンが選ばれた。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)


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