WR年間最優秀トライ賞の最終4候補発表 3トライはラグビーW杯から選出
国際統轄団体ワールドラグビー(WR)は11月3日、東京でワールドラグビーアワードを開催する。ここでは男女の年間最優秀選手賞をはじめ、今季ラグビー界の各賞の受賞者が発表されるが、それに先駆け、最優秀トライ賞の最終候補4トライが発表された。そのうち4トライのうち3つは、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で記録されたものだった。
11月3日に東京で開催される「ワールドラグビーアワード」で発表
国際統轄団体ワールドラグビー(WR)は11月3日、東京でワールドラグビーアワードを開催する。ここでは男女の年間最優秀選手賞をはじめ、今季ラグビー界の各賞の受賞者が発表されるが、それに先駆け、最優秀トライ賞の最終候補4トライが発表された。そのうち4トライのうち3つは、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で記録されたものだった。
1つ目は、フランス代表FLシャルル・オリボンが10月20日、W杯準々決勝・ウェールズ戦で決めたトライだ。フランスは前半5分に先制トライを奪うと、その直後の8分にオリボンが見せた。自陣でのラックからパスを受けたCTBバカタワが抜け出すと、フランス代表はパスで繋ぎ、最後はSHデュポンが敵DFを十分に引きつけてから、右へ走り込んできたオリボンにパス。DFを振り切ってゴールポスト下にトライを決めた。
2つ目は、ニュージーランド代表のTJ・ペレナラが10月6日、W杯プール戦のナミビア戦で決めたものだった。通常、本来のポジションはSHだが、この日ペレナラはSOとして途中出場。自陣でのラインアウトから繋がったパスを受けると、華麗なステップで相手DFをかわして一気に敵陣へ突入する。ボールを受けたWTBブリッジがラックを作ると、CTBイオアネがボールをピックしてSHウェーバーへ。ここでウェーバーが見事な背面パスでペレナラに繋ぎ、ゴール左隅に飛び込むトライとした。
3つ目は、南アフリカ代表SHのコブス・レーナックが決めたトライだ。10月8日、W杯プール戦のカナダ戦で南アフリカは圧倒的強さを見せた。12-0とリードする前半10分、レーナックはこの日1つ目のトライを決めると、続く18分にもトライ。さらに21分、WTBジェラントが自陣から右サイド付近を疾走して敵陣へ攻め込むと、デアレンデ、レーナックと左に繋いでトライ。レーナックは試合開始21分でハットトリックを達成した。
そして、今回のW杯以外で唯一選ばれたのは、8月17日に行われたロシアとのテストマッチで、イタリア代表主将のセルジオ・パリセが決めたトライだ。自陣でのラインアウトでジャンパーだったパリセは、ボールを確実にSHテバルディに繋ぐと、BK陣がつないで一気に敵陣へ。再びテバルディにボールが渡ると右に走り込んできたパリセにパスし、見事トライを決めた。
元ニュージーランド代表主将のフィアオ・ファアマウシリと元南アフリカ代表のブライアン・ハバナという2人のW杯優勝経験者を含む選考パネルは、どのトライを選ぶのか。11月3日のワールドラグビーアワードで発表される。
(THE ANSWER編集部)