ウッズ、4722日ぶり日本で首位発進 出遅れ帳消しの怒涛9バーディー「ひっくり返せた」
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは24日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で開幕した。米ツアー歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ(米国)が、2006年11月のダンロップ・フェニックス以来4722日ぶりに日本開催ツアー出場。9バーディー、3ボギーの64で回り、6アンダーでウッドランドとならぶ首位発進となった。日本人最多ツアー5勝の松山英樹(LEXUS)は、首位と1打差の5アンダーで3位、今季日本ツアー2勝の石川遼(カシオ)は2アンダーで7位とした。
13年ぶり出場のウッズ、松山らと初日から首位争い
米男子プロゴルフ(PGA)ツアーで日本初開催のZOZOチャンピオンシップは24日、千葉・アコーディア習志野CC(7041ヤード、パー70)で開幕した。米ツアー歴代2位の81勝を誇るタイガー・ウッズ(米国)が、2006年11月のダンロップ・フェニックス以来4722日ぶりに日本開催ツアー出場。9バーディー、3ボギーの64で回り、6アンダーでウッドランドとならぶ首位発進となった。日本人最多ツアー5勝の松山英樹(LEXUS)は、首位と1打差の5アンダーで3位、今季日本ツアー2勝の石川遼(カシオ)は2アンダーで7位とした。
43歳のウッズは、今季の海外メジャー・マスターズで11年ぶりのメジャー通算15勝目を挙げて完全復活。世界ランク1位に長く君臨したかつての絶対王者が日本にやってきた。朝のショット練習場では、1000人以上が取り囲む中で練習。関東開催大会では初の出場で会場は早朝から熱気に満ち溢れた。
スタート10番パー4のティーグラウンドに登場すると「タイガー!」「かっこい~!」「顔ちっちゃ」「ありがとう!」などと声援が降り注いだ。コース周りには5000人は超えているであろう人の群れ。隣の18番グリーンのスタンド席に座るファンも、振り返って双眼鏡を覗いた。
スタートの10番パー4の第1打を3ウッドで振り抜くと、大歓声が上がる。しかし、日本で放った13年ぶりの1打は左の池に消え、歓声は大きなため息に変わった。池の縁からの第3打をピン横1メートル半につけたが、パットを沈められずにボギー。11番パー4も第1打を左バンカーに入れ、第2打はフェアウェーに刻む。第3打はピン手前に乗せたが、連続ボギー。続く12番パー4も落とし、3連続ボギーでスタートした。
14番パー5の第1打は右に曲げて、バウンドしたボールがギャラリーに直撃。ラフからの第2打をフェアウェーに載せると、第3打をピン手前2メートル半につけた。上りのパットを沈め、初バーディーだ。15番に到着すると「タイガー!」「ナイスバーディー!」と出迎えられたスーパースター。15番パー4は右のラフから高弾道のショットでつけて伸ばすと、16番パー3はピン奥2メートル半からやや下りのパットを沈め、3連続バーディーでスコアを戻した。
18番もバーディーを奪ったが、2番では1メートル弱のバーディーパットを外す。それでも3番パー3はピン左奥約5メートルから沈めるバーディー。右手を軽く振って、ギャラリーの歓声に応えた。続く4番も残り182ヤードの第2打をピン手前3メートルにつけてバーディーを奪うと、5番も3メートルのパットを入れて2度目の3連続バーディー。7番でもスライスラインとなった約6メートルのロングパットをねじ込み、右拳を握った。
序盤の遅れを取り戻す怒涛の9バーディーに「スタートはこうなるとは思わなかったけど、うまくひっくり返せたと思う」と笑顔。切れ味鋭いショットについて「アイアンは家で、この試合に来る前までは今日のように打てていた。いいスコアで回れたけど、朝は酷かったね」と話した。
大ギャラリーを引き連れてのラウンドには「愛があった。日本にもたくさんのファンがいるね」と喜び、2日目は雨予報だが「これを引き続きやっていきたい。天気次第で長い1週間になるだろう」と優勝争いに臨む。出場7戦目の日本開催ツアーで勝てば、05年11月のダンロップ・フェニックス以来5089日ぶりの3勝目となる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)