“鬼才”福岡堅樹のもう一つの才能を芸術の国が特集「ベートーベン演奏でリラックス」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の8強入りを果たした日本。持ち前の快足で4トライを決め、鮮烈なインパクトを残した福岡堅樹について、フランスメディアが鬼才ぶりに注目。「捕獲困難なウィンガー、ピアニスト、そして、未来の医者」と異例の特集を組んでいる。
仏メディアが特集「捕獲困難なウィンガー、ピアニスト、そして、未来の医者」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の8強入りを果たした日本。持ち前の快足で4トライを決め、鮮烈なインパクトを残した福岡堅樹について、フランスメディアが鬼才ぶりに注目。「捕獲困難なウィンガー、ピアニスト、そして、未来の医者」と異例の特集を組んでいる。
圧倒的なスピードで世界を沸かせた福岡。27歳の異例のキャリアに、フランス地元紙「ル・モンド」が特集を組んでいる。「ケンキ・フクオカは捕え難いかもしれない。だが、それはラグビー場においてだけではない。日本代表のウィンガーはそのスキルと豊潤なプレーぶりで、ブレイブ・ブロッサムズのファンの心を勝ち取った」と評している。
1次リーグ最終戦スコットランド戦での2トライについては「壮麗」とまで称賛した。50メートル5秒台というデータとともに、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)が「日本のフェラーリ」と命名した経緯も紹介。そして、ワールドクラスのパフォーマンスを支える、もう一つの横顔についてもクローズアップしている。
「彼は自分の才能をいかに維持するか知っていた。そして、音楽の趣味にも起因していた。才能溢れるピアニスト、ケンキ・フクオカはベートーベンを演奏することで、リラックスの瞬間を楽しんでいた」
記事ではピアニストとしての卓越した腕前も称賛。しかし、ラグビー界の鬼才にとってはW杯は今大会で最後になる。「わずか27歳にして、彼はこのW杯後に15人制ラグビー、2020年東京五輪後には7人制ラグビーのキャリアに終止符を打つ計画を立てている。彼は整形外科医になる情熱を隠したことはないのだ」と報じている。
ピアノも愛し、尊敬する祖父と父親の道を継ぎ、医学の道に進むという福岡。世界を沸かせたスピードスターの鬼才ぶりは芸術の国まで轟いている。
(THE ANSWER編集部)