“顔面肘打ち”の仏選手が代表引退、一発退場で終焉 「己の願望に負けた」と後悔
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で20日に行われたウェールズ―フランス戦の後半9分にフランス代表LOセバスティアン・バハマヒナが相手に“顔面肘打ち”を食らわせ、一発退場。後半35分までリードしながら、14人となったことが響き、4強を逃した。海外メディアは実際のシーンの動画とともに辛辣な声を上げていたが、バハマヒナはこの試合をもって代表引退したという。
ウェールズ戦退場で逆転負け、危険プレーが代表最後の瞬間に
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で20日に行われたウェールズ―フランス戦の後半9分にフランス代表LOセバスティアン・バハマヒナが相手に“顔面肘打ち”を食らわせ、一発退場。後半35分までリードしながら、14人となったことが響き、4強を逃した。海外メディアは実際のシーンの動画とともに辛辣な声を上げていたが、バハマヒナはこの試合をもって代表引退したという。
これが自身の代表ラストプレーになってしまった。19-10で迎えた後半9分だ。モールの中で両軍に挟まれたバハマヒナが身動きを取れず、相手選手との接触で冷静さを失い、顔面付近に強烈な肘打ちを食らわせた。場内でリプレーが流れると、観衆から大ブーイング。ビデオ判定の末、一発レッドで退場となり、バハマヒナは頭を抱えてフィールドを去った。
完全に不用意なプレー。結果的に残り時間を1人少ない14人で戦うことになったフランスは以降も懸命に粘ったが、後半35分に逆転を許し、そのまま敗れた。悔やみ切れないプレーに対し、海外メディアから「衝撃のエルボー」「狂気の瞬間」などと辛辣な声が上がっていたが、28歳のバハマヒナにとって、英公共放送「BBC」によると、これが代表最終戦になったという。
「セバスティアン・バハマヒナ:フランスのロックがレッドカード後に代表引退」と見出しを打って報じ、当該プレーについて本人は「我を忘れた」と認めていると紹介。しかし、代表引退は以前から計画したものだという。試合後、バハマヒナは「数か月間、考えていたんだ。代表チームで最後の試合だった」と語り、お世話になった人には事前に伝えていたとも明かしている。