若きエース・姫野和樹が夢の8強から得た課題と自信「壁は高い。ただ自信持っていい」
明確になった、目指すリーダー像「背中で引っ張るリーダーに」
今回のチームでは年少グループながら、思い切りの良さでリードした。所属するトヨタ自動車でも主将としてチームを率いるが、今大会を経て、目指すリーダー像が明確になった。
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「やっぱりグラウンドで常に先頭に立って引っ張ってくれているリーチさんのリーダーシップ。リーチさんの背中を見ているだけで本当に元気になる。僕もそっちのタイプだと思うので、そういったリーダーになりたいなと思いますね」
4年後の2023年W杯フランス大会では「いい年になっているだろうし、チームの中心でやっていかないといけない」と自覚を持つ。そして、ベスト8入りを達成した今大会を「日本ラグビーの新たなスタート」として位置づけ、「4年後はベスト8以上を」と早くもその目は未来を捉えている。
もちろん、負けたことは悔しい。それでもW杯を目指して積み上げた合宿、そしてW杯期間中に得た自信が消えることはない。
「越えなきゃいけない壁はもっともっと高いですし、もっと成長しないといけない。ただ、自信を持ってもいいと思うし、胸を張ってトヨタに帰りたいと思います。本当にチームメートやスタッフのハードワークを誇りに思うし、胸を張って、自信を持って、次の大会に行きたいなと思っています」
2023年までの4年間。よりスケールが大きく、よりエキサイティングな選手に成長する時間はたっぷりある。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)