世界的に有名なファン、森山漠さんが東京スタジアムに登場

　ラグビーワールドカップ（W杯）日本大会は20日、日本と南アフリカが激突する。会場の東京スタジアムにはあの名物ファンも姿を見せた。

　大会公式SNSでも何度も取り上げられるなど、世界的に話題となっているボディーペイントの日本人ファン「バクさん」はこの日も大人気だった。南アフリカの緑のジャージーをペイントし、国内外のファンや、メディア関係者からも記念撮影を続々とねだられていた。

「バクさん」こと、森山漠（ひろし）さんにとってはこの日の南アのペイントが19か国目。出場20か国コンプリートまであと1か国としているが、残しているのはフランスだという。実は12日に開催予定だったプールCのイングランド―フランス（横浜）を観戦予定だったが、台風のため中止に。フランスの青のジャージーをお披露目する機会を逃してしまった。

「あとはフランスだけなんで、今日絶対にウェールズに勝って欲しいです。ここまで来たら全20チーム制覇したいです」

　フランスはこの日、大分でウェールズと準々決勝で対戦。敗れれば終戦で、バクさんにとっても全20チーム制覇は幻に終わってしまうとあって、日本の前にまずはフランスの勝利を願っていた。

　本番はあくまで日本―南ア戦。「日本は勝ってくれると思ってます。こんな格好をしてますけど」と緑のペイント姿で笑ったバクさん。普段は会社員だという元ラガーマンは「こんなにも注目されるとは考えていなかった。少しでも盛り上がりに役立てているなら嬉しいです」と肌寒くなりつつある秋空の下で、柔和な笑みを浮かべていた。