イングランド4強一番乗り エディーHCは“優勝国対決”で母国・豪州に40-16快勝
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は19日、大分スポーツ公園総合競技場で準々決勝が行われ、世界ランク3位・イングランドが同6位・オーストラリアを40-16で下した。準優勝した07年以来3大会ぶりの準決勝進出で4強一番乗り。準々決勝唯一の優勝国対決に敗れた前回大会準優勝のオーストラリアは、3大会連続4強入りとはならなかった。
準々決勝イングランド―オーストラリア、準決勝はNZ-アイルランドの勝者と激突
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は19日、大分スポーツ公園総合競技場で準々決勝が行われ、世界ランク3位・イングランドが同6位・オーストラリアを40-16で下した。準優勝した07年以来3大会ぶりの準決勝進出で4強一番乗り。準々決勝唯一の優勝国対決に敗れた前回大会準優勝のオーストラリアは、3大会連続4強入りとはならなかった。
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序盤はD組2位のオーストラリアが優勢だった。相手陣内での攻撃を展開すると、前半12分にSOクリスチャン・リアリーファノがペナルティゴールを決めて幸先よく先制。すると、前回2015年大会で日本を率いた名将エディー・ジョーンズ氏がHCを務めるC組1位のイングランドもすぐさま反撃に出る。18分に敵陣約10メートルの左中間から左に展開。最後は大外のWTBジョニー・メイが左隅にトライを決めて5-3と逆転に成功した。
さらに7-3の21分、イングランドはCTBヘンリー・スレードがハーフウェイライン付近で相手のパスミスからボールを奪い、そのまま敵陣を独走。相手に追いつかれるとキックパスで左前方に送り、追いついたメイが再び左隅に飛び込んだ。SOオーウェン・ファレルがコンバージョンを決めて14-3。26分にペナルティゴールで14-6とされたが、30分には決め返して17-6と差を広げた。
17-9のイングランドリードで後半に突入。3分にオーストラリアのWTBマリカ・コロイベティが快足で相手防御を切り裂くトライを決めた。リザーブメンバーにもみくちゃにされると、コンバージョンで16-17の1点差に迫る。しかし、直後の6分にイングランドがトライとコンバージョンを決め返して24-16。11分にもファレルがペナルティゴールを決めて27-16と再び差を広げた。
一進一退のハイレベルな攻防を繰り広げる誇りを懸けた戦い。イングランドのファレルは25分、33分にもペナルティゴールを決める。33-16の35分にはWTBアンソニー・ワトソンがダメ押しのトライを奪った。最終的には40-16で強豪対決を制し、ファレルはコンバージョン4本、ペナルティゴール4本を成功で20得点。成功率100%と精度の高さを3万6954人の観衆に見せつけた。
オーストラリア出身のエディーHCは、03年に率いて準優勝に導いた母国を撃破。07年にはテクニックアドバイザーとして優勝に貢献した古巣への勝利となった。
試合前には、台風19号の犠牲者へ黙祷が捧げられた。イングランドは母国開催だった前回大会は予選敗退。エディーHCの下で完全復活を目指し、狙うは16年ぶり2度目の優勝だ。準決勝はB組1位で世界ランク1位のニュージーランドとA組2位で世界4位のアイルランドの勝者と、26日に横浜国際総合競技場で対戦する。
(THE ANSWER編集部)