【W杯名珍場面】退場カナダ選手、相手ロッカーで“男気謝罪”に絶賛の嵐「感動」「子供に見せます」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1次リーグが終了した。日本が初の8強入りを決め、国民的盛り上がりを見せる今大会。世界の一流選手のプレーのほか、ホスト国・日本のおもてなしも話題に。19日に始まる準々決勝を前に前半戦で起きた名珍場面を回顧。
1次リーグ終了、前半戦の様々なシーンをプレーバック
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1次リーグが終了した。日本が初の8強入りを決め、国民的盛り上がりを見せる今大会。世界の一流選手のプレーのほか、ホスト国・日本のおもてなしも話題に。19日に始まる準々決勝を前に前半戦で起きた名珍場面を回顧。涙と笑顔に溢れた様々なシーンを振り返る。今回は8日の試合で起きた“男気謝罪”だ。危険なタックルで退場となったカナダ選手が相手ロッカーを訪問して謝罪し、喝采を浴びた。大会が実際の一部始終を動画付きで公開し、大きな反響となった。
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試合中の過ちを素直に認め、行動に移した。8日の南アフリカに7-66で敗れた試合後、相手のロッカールームを訪れたのは、LOジョシュ・ラーセンだった。前半36分、LOジョシュ・ラーセンが密集で行ったタックルが危険とされ、レッドカード。失意の表情でピッチを去ることになった。幸い、このプレーで怪我人は出なかったが、スポーツマンとして思いを伝えたかったのだろう。ロッカールームの入り口に立ったラーセンは手を挙げ、神妙な面持ちで話し始めた。
「謝りたいんです。面と向かって謝罪しに来ました。今大会での成功を祈っています」と謝罪し、決勝トーナメント進出を決めた相手にエールを送ったのだ。すると、これに応えたのは南アフリカ選手。歓声とともに大きな拍手を送った。1人の選手は「乾杯しようぜ」と言わんばかりにビールのような飲み物を手渡し、タックルを受けた選手も握手を求めた。勝ち負けのみならず、試合中の反則を越えたノーサイドの精神。なんとも心が温まるようなシーンだった。
大会公式インスタグラムは「これぞラグビーだ」などと絶賛し、実際のシーンを動画付きで公開した。目の当たりにした海外ファンも喝采。「これぞ真の“ビューティフルゲーム”」「一流だ」「カナダ人であることを誇りに思う」「これがラグビーだ!」「優れたスポーツマンシップ」などとコメントが相次ぎ、のちに日本のファンからも「やっぱり紳士のスポーツは凄い」「どっちも素晴らしい。感動した」「こんなスポーツ見た事ないぞ!」「すごい勇気。子どもにも見せます」と感動が広がった。
1次リーグ敗退となったカナダだったが、最終戦が中止となった釜石で台風19号の被害を受けた街中の泥掃除を行い、大きな反響を集めていた。勝利に届かなくても、ラグビー選手として一流の品格を示したことは間違いない。
(THE ANSWER編集部)