日本戦は避けたかった? 最強オールブラックスHCが安堵「反対の山でとても嬉しい」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、A組最終戦で日本がスコットランドに28-21で勝利し、史上初の決勝トーナメント進出を決めた。20日の準々決勝では南アフリカと東京スタジアムで激突。8強が出揃い、残り試合の組み合わせが決定した。世界ランク1位で3連覇を狙うニュージーランドHCは、日本と決勝まで対戦しないことになり「彼らが反対の山になってとても嬉しい」と安堵している。同国メディア「ニュースハブ」が報じている。
2連覇中オールブラックスのハンセンHCが本音吐露「彼らは調子が良いから…」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、A組最終戦で日本がスコットランドに28-21で勝利し、史上初の決勝トーナメント進出を決めた。20日の準々決勝では南アフリカと東京スタジアムで激突。8強が出揃い、残り試合の組み合わせが決定した。世界ランク1位で3連覇を狙うニュージーランドHCは、日本と決勝まで対戦しないことになり「彼らが反対の山になってとても嬉しい」と安堵している。同国メディア「ニュースハブ」が報じている。
絶対王者の指揮官が、胸をなでおろしたようだ。4連勝でA組トップ通過を決めた日本。20日の準々決勝でB組2位の南アフリカと対戦が決まった。これにより、B組1位のニュージーランドは、A組2位のアイルランドと激突。記事によると、世界最強軍団のスティーブ・ハンセンHCは「人々は『どこと戦いたいか?』と聞くが、彼らは調子が良いチームだから、私は彼らが反対の山になってとても嬉しい」と日本との8強激突を回避できたことに安堵したという。
記事では「スティーブ・ハンセンHCは準々決勝へ向け、オールブラックスの準備期間延長に好意的」の見出しで掲載。「ハンセンは、開催国日本の活躍で(世界の)新たなラグビーファンのように心を奪われたことを認めた」と記している。日本の躍進に魅了された海外ファンと同様に、ハンセンHCも開催国の展開するラグビーに魅せられたようだ。
開幕時に世界ランク10位だった日本は、4連勝で初の決勝トーナメント進出を決め、同7位にランクアップした。「彼らは今や世界トップ8の活躍をみせており、質の高いラグビーをプレーしている。日本は彼らをとても、とても誇りに思うべきだ」と賛辞を贈ったというハンセンHC。「(日本の勝利は)大会にとって何と素晴らしいことか。試合を向上させ、日本のラグビーを強くさせ、とても恐ろしい週末を経た日本の人々を強くさせたんだ」とも語ったという。
台風で甚大な被害を受けた人々に希望を与えたことも称賛。1995年大会でのニュージーランドに17-145の歴史的大敗を喫した日本が世界トップに近づいている。互いに勝ち進めば、ぶつかるのは11月2日の決勝。気が早いかもしれないが、世界最強軍団との決戦の夢を持たせてくれるほどの快進撃が続いている。
(THE ANSWER編集部)