日本、21-7でスコットランドをリード 松島&稲垣&福岡トライ、史上初8強かけ後半へ
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、横浜国際総合競技場でのA組最終戦で日本とスコットランドが決勝トーナメント進出をかけて激突。超大型の台風19号の影響で中止が懸念された一戦は、前半は日本が21-7とリードして折り返した。
運命のプール最終戦、日本とスコットランドが激突
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は13日、横浜国際総合競技場でのA組最終戦で日本とスコットランドが決勝トーナメント進出をかけて激突。超大型の台風19号の影響で中止が懸念された一戦は、前半は日本が21-7とリードして折り返した。
運命のプール最終戦は台風の影響で開催が危ぶまれた。関係者の尽力による、急ピッチの整備で中止は免れたが、猛威を振るった台風で甚大な被害を受けた地域もあり、試合前には両国選手らによる黙祷が捧げられた。
日本は引き分け以上で悲願の8強入りが決定。一方でスコットランドにとっては勝たなければ先がない。どちらかが残り、どちらかが敗退を喫するゲームで先手を取ったのは後がないスコットランドだった。
スコットランドは前回のロシア戦から中3日の日程だが、15人中12人を入れ替えたチームは立ち上がりから出足が鋭い。SOラッセルのキックパスによる大きな展開でチャンスを作り、最後はラッセル自身が右中間にトライ。コンバージョンも決まり7点を先行する。超満員の日本のファンで埋まった観衆が静まり返った。
15分にはSO田村優がPGを狙うがこれは決められない。それでもその直後だ。WTB福岡堅樹からのオフロードパスを受けたWTB松島幸太朗が中央に今大会5つ目となるトライ。田村がしっかりとコンバージョンを決めて、7-7と追いついた。
21分にはPR具智元が右脇腹付近を痛め、ヴァルアサエリ愛に交代するアクシデントも。それでも25分に松島が相手のタックルをものともしない突破から、細かくオフロードパスをつなぎ最後はFBウィリアム・トゥポウからのパスを受けたPR稲垣啓太が代表初トライ。田村もゴールを決めて14-7と逆にリードを奪う。
38分には田村がペナルティゴールを外したが、その直後に福岡が左サイドを駆け上がり、3試合連続のトライ。先発に抜擢されて結果を残した。
【最終戦、日本の決勝トーナメント進出条件】
〇勝つか引き分け
〇負けの場合
・7点差以内かつ4トライ以上(ボーナスポイント2)の負け
・7点差以内または4トライ以上(ボーナスポイント1)の負け、かつスコットランド3トライ以下
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)