12日は1次リーグ1試合…引き分け以下なら日本の決勝T確定

　ラグビーのワールドカップ（W杯）日本大会は12日、1次リーグ1試合が行われる。福岡・東平尾公園博多の森球技場では、A組の世界ランク4位・アイルランドと同15位・サモアが激突する。アイルランドは勝てば決勝トーナメント進出が決定する。

　初戦はスコットランドに27-3で快勝したが、2戦目は12-19で日本に金星を献上したアイルランド。それでも中4日のロシア戦は35-0と圧倒し、貫録を見せつけた。

　A組は、日本が勝ち点14で首位、アイルランドが同11で2位、スコットランドが同10で3位。サモア、ロシアは敗退が決まっている。アイルランドはサモアに負けたとしても、13日の日本-スコットランド戦の結果次第で8強入りできるが、勝って自力で決めたいところ。引き分け以下なら日本の決勝T進出が確定する。

　A組2位ならB組1位のニュージーランド、A組1位ならB組2位の南アフリカと準々決勝で対戦する。過去最高はベスト8。壁を破るには突破順位も大事になってくる。9日ぶりの試合で休養は十分。この間に福岡・春日市内の小学生とチーム歌「Ireland’s Call（アイルランドの叫び）」などで交流を深め、英気を養った。勝利で彼らを喜ばせるということも、モチベーションの一つになっているだろう。

　サモアは5日に日本に敗れ、1勝2敗で1次リーグ敗退が決まった。この日はニュージーランド-イタリア（愛知・豊田スタジアム）、イングランド-フランス（神奈川・横浜国際総合競技場）の2試合が台風19号の影響で中止となったが、唯一開催される試合で白熱したプレーに期待したい。