南アフリカHC、混戦A組どこが来ても万全対策 「3チーム全ての対策を立てる」と自信
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会はいよいよ、13日に1次リーグ最終日を迎える。19日から始まる決勝トーナメントに出場できるのは各組上位2チームで、B組は1位ニュージーランド、2位南アフリカ、C組は1位イングランド、2位フランスと順位が確定。すでに全4戦を終えている4チームは対戦相手の決定を待ちながら今週末を過ごす。
混戦模様のA組は日本、アイルランド、スコットランドに8強の可能性
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会はいよいよ、13日に1次リーグ最終日を迎える。19日から始まる決勝トーナメントに出場できるのは各組上位2チームで、B組は1位ニュージーランド、2位南アフリカ、C組は1位イングランド、2位フランスと順位が確定。すでに全4戦を終えている4チームは対戦相手の決定を待ちながら今週末を過ごす。
B組2位の南アフリカは、20日にA組1位と東京スタジアムで対戦する。だが、開幕前の予想を上回る混戦模様のA組は、10日現在、日本、アイルランド、スコットランドの3チームが決勝進出の可能性を残している。順位も確定しないままだが、ラグビーW杯公式サイトによると、南アフリカのラッシー・エラスムス・ヘッドコーチ(HC)は、過去の反省を元に3チーム全てに対応ができるよう準備を進めるという。その「過去の反省」とは……。
2011年に行われたニュージーランド大会。D組1位通過を決めた南アフリカは、準々決勝でC組2位と対戦する予定だった。C組にはオーストラリア、アイルランド、イタリア、アメリカ、ロシアがおり、当時の実力を考えても「誰もがオーストラリアが1位通過するものだと思っていた」という。だが、1次リーグでアイルランドがオーストラリアに15-6で勝利する波乱が起き、1位アイルランド、2位オーストラリアとなった。
当時、南アフリカのサポートスタッフだったエラスムスHCは「2011年のことは忘れもしない。我々は特定のチーム、つまりアイルランドについて徹底準備していたが、実際に準々決勝で対戦したのはオーストラリアだったんだ」と苦笑いで振り返ったという。苦笑いするのも当然だ。オーストラリアに対する準備が不十分だった南アフリカは9-11で敗れ、連覇を逃した。エラスムスHCは「我々は2度と同じ過ちは繰り返さない」と断言。今回は「3チーム全ての対策を立てる」と抜かりない準備を進めると話したという。