なぜ史上最多6枚のレッドカードが出ているのか 決勝T進出国に求められる新規定の対応
ニュージーランドのハンセンHCは新規定を全面支持も懸念が…
コンタクトが多いスポーツだけに、ルールは主に選手の安全を守るために存在する。ハイタックルやショルダーチャージは、それを受ける側はもちろん、タックルをする側にも大きな危険をもたらすという。WRの調査によると、ハイタックルをした場合、タックルをした選手は安全なタックルよりも4倍高い確率で頭部を負傷する可能性があるという。
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今大会、ここまでレッドカードはなく、イエローカードを2枚受けているニュージーランド代表のスティーブ・ハンセン・ヘッドコーチ(HC)は7日の会見で、新たな規定を支持しながらも「相手が低い体勢になった時のタックルが非常に難しい。いろいろ対策を立てて練習をしているが、ようやく対応できるようになってきたところだ」と、対応に苦労していることを明かした。同時に、決勝トーナメントで行われる一発勝負の試合ではレッドカードが勝敗を左右する可能性も「あるだろう」と示唆している。
実際に1次リーグでも、南アフリカ対イタリアやイングランド対アルゼンチンなど、レッドカードが出た途端に勝敗が決してしまった試合もある。世界最強を決める舞台だからこそ、プレーをする選手たちはもちろん、試合を観る誰もが納得のいく形で勝敗を決したいところ。決勝トーナメントではレッドカードが勝負の行方を決めることがないように、出場チームは新規定を再確認しておきたいところだ。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)