ロシアは「眠れる巨人」だ 「別のスポーツみたい」な一流国と戦い、日本で得た経験
32歳の主将アルテミエフは現役続行に意欲「私はまだプレーできる」
適切な強化計画を立て、指導を行っていけば大きな成長が期待できる。そんな手応えを掴んだジョーンズHCは「フィジカル面での可能性は無尽蔵。ロシアは眠れる巨人だ。協会が本腰を入れれば大きな目標が達成できる。次のステップは、プレッシャーへの対応やパスの効果的なつなぎ方などプレーのディテールに取り組むことだ。本当にいい経験ができた」と話した。
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主将のFBアルテミエフは「ティア1のチームと戦った経験は何物にも代えがたい。格の差を見せつけられたが、ロシアの献身的にチームとして立ち向かう姿は示せたと思う」と誇らしげ。ロシアでラグビーに出会い、アイルランドで技術を磨いた主将は32歳。4年後の次回大会は「プレーしているか分からない」としたが、「30代半ばで国際大会から引退する人もいるが、私はまだプレーできる。ジョーンズHCと一緒にチームを作り上げてきた。まだまだやりたい気持ちはある」と現役続行に意欲を見せた。
会見の終わりには「今大会のロシアは、このヒゲしか記憶に残らないんじゃないか?」と、アルテミエフの立派な口ヒゲで笑いをとったジョーンズHC。アルテミエフのヒゲも記憶に残るが、ロシアが見せた懸命なプレーも間違いなく観る者の脳裏にしっかりと焼き付けられたはずだ。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)