ロシアは「眠れる巨人」だ 「別のスポーツみたい」な一流国と戦い、日本で得た経験
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は9日、A組のロシアが最終戦を戦い、スコットランドに0-61と零封負けを喫した。これで4戦全敗となり、勝ち点を1ポイントも奪えないまま終戦した。だが、どの試合でもあきらめず、対戦相手を苦しめ続けた内容にリン・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は将来性を見出し、「ロシアは眠れる巨人。協会が本腰を入れれば大きな目標を達成できる」と期待を込めた。
4連敗終戦、HCは「ティア1国は別のスポーツみたい」も将来性に自信
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は9日、A組のロシアが最終戦を戦い、スコットランドに0-61と零封負けを喫した。これで4戦全敗となり、勝ち点を1ポイントも奪えないまま終戦した。だが、どの試合でもあきらめず、対戦相手を苦しめ続けた内容にリン・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は将来性を見出し、「ロシアは眠れる巨人。協会が本腰を入れれば大きな目標を達成できる」と期待を込めた。
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前戦から先発メンバーを14人入れ替え、控え選手を中心としたスコットランドの“2軍”が相手だったが、ロシアが主導権を握ったのは前半開始から10分まで。その後、強烈なタックルを繰り返したが、徐々に足が止まり、後半は好き勝手に走られてしまった。試合後の記者会見でジョーンズHCは「ティア1のチームは、まるで別のスポーツをやっているような感じがした」と苦笑いで完敗宣言。だが、清々しい笑顔に切り替えると「ロシア代表にとっては大きな成功を収めた大会になった」と胸を張った。
ヨーロッパ予選では3位に終わったが、ルーマニアとスペインの規定違反により、W杯に繰り上げ出場した。現役時代はウェールズ代表としてプレーしたジョーンズHCは、ロシアのラグビー界が未来につながる経験を得られるようにと、若手選手も積極的に起用。2大会ぶりのW杯に向けて「セットピースやディフェンスを徹底的に練習してきた」という。その結果はスタッツにも表れている。消化試合の違いこそあれど、9日終了現在、ロシア代表のチームタックル数は564で全20チームのトップに立っている。