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最強NZに奮闘 “小国”ナミビア、日本の声援に感謝「素晴らしいサポートの空気感じた」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は6日、東京スタジアムでB組の世界ランク1位ニュージーランドがすでに1次リーグ敗退が決まっている同23位ナミビアから11トライを奪い、71-9で圧勝。今大会最多トライ&最多得点で開幕3連勝を飾った。一方、成人男性の競技人口は800人というナミビアも世界最強軍団相手に奮闘し、ファンを盛り上げた。

円陣を組むナミビア【写真:石倉愛子】
円陣を組むナミビア【写真:石倉愛子】

攻める度に大歓声、後半は「ナミビアコール」も発生

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は6日、東京スタジアムでB組の世界ランク1位ニュージーランドがすでに1次リーグ敗退が決まっている同23位ナミビアから11トライを奪い、71-9で圧勝。今大会最多トライ&最多得点で開幕3連勝を飾った。一方、成人男性の競技人口は800人というナミビアも世界最強軍団相手に奮闘し、ファンを盛り上げた。

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 アフリカからやってきた“小国”が東京スタジアムを盛り上げた。オールブラックスが試合前に演じた「ハカ」の余韻をかき消したのは前半2分。およそ40メートルから左45度のペナルティゴール(PG)をSHスティーブンスが成功。2トライで3-10と逆転を許した後もPG2本をスティーブンスが決め、前半30分時点で9-10と1点差に迫った。

 以降はトライを重ねられ、得点差は開いた。しかし、体格で上回る相手に2人、3人と果敢に体をぶつけ、オフェンスでも敵陣深くまで再三、攻め込んだ。その度にオールブラックスカラーの黒で染まっていた客席から大歓声が起こり、後半23分に敵陣22メートルラインを突破した際には会場から手拍子とともに「ナミビアコール」が起こった。

 トライこそ奪えなかったものの、魂を込めた戦いぶりで80分を走り切ったナミビア。チームにはフルタイムで働く会社員や大学生もいる。まだまだ発展途上のチームとあって、フィル・デービスヘッドコーチ(HC)は「本当に選手たちを誇りに思う。努力を惜しまず、出してくれた。世界でベストのチームと対戦し、これ以上できないほどやってくれた」と称えた。

 PGを3本決めたスティーブンスは「とてもいいキックができた」と175センチの小さな体で胸を張った。その上で、ナミビアを後押しした会場の雰囲気について「本当に素晴らしかった。ナミビアではこのようなスタジアムでプレーする機会はなかなかない。素晴らしい応援、サポートの空気を感じた」と感謝した。

(THE ANSWER編集部)


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