エディーHC、イングランド決勝T進出一番乗りも喜びの声なし「皆さんにお任せします」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は5日、東京スタジアムでプールCのイングランド対アルゼンチンを開催。イングランドが39-10で勝利し、今大会最速で決勝トーナメント進出を決めた。前回W杯では日本代表を率いたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「3試合で勝ち点15を取れてハッピーだ」としながらも、「今は来週のフランス戦のことしか考えていない。1試合1試合を積み重ねていくだけ」と大喜びはせず。決勝トーナメント進出の話題は「皆さんにお任せします」と母国メディアを煙に巻いた。
エディー流ジョークで連発、負傷交代ブニポラは「神戸ビーフで滑った」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は5日、東京スタジアムでプールCのイングランド対アルゼンチンを開催。イングランドが39-10で勝利し、今大会最速で決勝トーナメント進出を決めた。前回W杯では日本代表を率いたエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「3試合で勝ち点15を取れてハッピーだ」としながらも、「今は来週のフランス戦のことしか考えていない。1試合1試合を積み重ねていくだけ」と大喜びはせず。決勝トーナメント進出の話題は「皆さんにお任せします」と母国メディアを煙に巻いた。
ラグビー発祥の地でもあるイングランドは、2015年の自国開催では決勝トーナメント進出を逃すという悪夢を見た。そのイングランドは、オーストラリア出身のジョーンズ氏を初の外国人HCとして招聘。ベスト8を最低条件に今大会に臨んだ。大きなプレッシャーがかかる状況ではあったが、イングランドは3戦全勝、勝ち点15という“パーフェクト”な形で、決勝トーナメント進出一番乗りを果たした。
この日、アルゼンチンが前半17分でレッドカードを受け、イングランドは数的優位な状況を手に入れた。1人多いはずだったが、前半はアルゼンチンの必死の抵抗を受けて、なかなか得点できず。だが、前半最後のワンプレーでトライを決めると、後半開始4分にはボーナスポイントが発生する4トライ目を奪い、食らいつくアルゼンチンを振り切った。ジョーンズHCは、この2トライについて「自分たちの形で奪えたトライ」と振り返り、「特に後半はいいラグビーの形ができていた」と選手を労った。
2大会ぶりの決勝トーナメント進出を確定させた指揮官から、イングランドの地元メディアは景気のいいコメントを引き出そうと、手を変え品を変え質問を繰り返した。だが、涼しい笑顔を浮かべたジョーンズHCは「我々は目の前の試合を戦うしかできない。とにかく日々、レベルアップできるように高めていくだけ。今はフランス戦に集中するだけ」と喜びのコメントを発せず。負傷交代したNO8ブニポラについて聞かれても「神戸ビーフを食べ過ぎたんだと思う」「神戸ビーフを踏んづけて滑ったんだろう。足首を少しひねっただけ」とエディー流のジョークを並べたが、これもベスト8入りを決めた余裕なのか。
イングランドは12日、4戦全勝を目指し、フランスと戦う。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)